このリンドヴルムはヨーロッパに伝わるドラゴンの一種ということ
で、主にドイツやオーストリアに伝わっています。
しかし元々北欧の民族には竜のような怪物の概念はありました
が、翼を持っていない巨大な蛇の怪物のようなモノとして描かれ
ることがほとんどだったようです。北欧外の文化圏から空を飛ぶ
竜のイメージがミックスされた結果、現在のリンドヴルムの姿に
なったようですね。ワイバーンと同様に、ヨーロッパでは紋章に
使われることが多かったそうです。
ちなみにリンドヴルムはワニのような頭にコウモリの羽根、弓矢
の矢尻のような鋭い尻尾に鳥のワシの前足にライオンの後ろ足
という姿で描かれるということです。ネコ科の動物は合成獣には
よく使われていますね。それだけ強そうなイメージがあったので
しょうか。