片岡愛之助丈が義賢最期を初演したこの公演は、その後の快進撃の幕開けを告げるファンファーレだ。初日前日の元旦に下関駅が火事になるのを見て、僕は初日に駆け付けた。この二月に松竹座で源平布引滝を通しで評判をとったのが記憶に新しい。仁左衛門が八十路の今、松嶋屋の未来から目が離せないのです