5月30日は十八代中村勘三郎丈の誕生日で目出度い。僕が約十年前に研修と音響操作
で参加した歌舞伎一座の主宰者が初対面した日、「勘九郎は天才だ!」と言ったが、
彼がどのように天才か、はては天才なのか、僕には判らない。ただ舞台に出ただけ
でパーッと明るくなる愛嬌のような物をお持ちだと思う。加えて平成中村座など
思い描いた夢を実現させる機動力をもった方だとも思う。文芸春秋に掲載された
「闘病記~回復噺」を読んだが何だかパッとしない内容だった。京都・北野天満宮に
平成中村座を運んで、因んだ「菅原伝授手習鑑」をかけたいと鼻息を荒くするのが
「相変わらずだ」と思った。兄貴分の片岡仁左衛門丈から声かけてあげて欲しいのは
「先輩役者陣とがっぷり組んで芝居をしてはどうか」ということ。逆に僕の関心は
子息の新・勘九郎丈に移っている。彼は膝を悪くするという致命症から見事、回復
して、父が大きくした名跡を継ぎ、男の子にも恵まれ、とても張り切ってるだろう。
大先輩・松嶋屋が大病を克服して更なる大輪の華を咲かせているのに方向性を
同じくして勘九郎丈は成長していくと感じるが、勘三郎丈は病み上がりの体を
引きずって活動していくかのような悲壮感すら感じるのだ。勘繰り杉王丸の僕☆
で参加した歌舞伎一座の主宰者が初対面した日、「勘九郎は天才だ!」と言ったが、
彼がどのように天才か、はては天才なのか、僕には判らない。ただ舞台に出ただけ
でパーッと明るくなる愛嬌のような物をお持ちだと思う。加えて平成中村座など
思い描いた夢を実現させる機動力をもった方だとも思う。文芸春秋に掲載された
「闘病記~回復噺」を読んだが何だかパッとしない内容だった。京都・北野天満宮に
平成中村座を運んで、因んだ「菅原伝授手習鑑」をかけたいと鼻息を荒くするのが
「相変わらずだ」と思った。兄貴分の片岡仁左衛門丈から声かけてあげて欲しいのは
「先輩役者陣とがっぷり組んで芝居をしてはどうか」ということ。逆に僕の関心は
子息の新・勘九郎丈に移っている。彼は膝を悪くするという致命症から見事、回復
して、父が大きくした名跡を継ぎ、男の子にも恵まれ、とても張り切ってるだろう。
大先輩・松嶋屋が大病を克服して更なる大輪の華を咲かせているのに方向性を
同じくして勘九郎丈は成長していくと感じるが、勘三郎丈は病み上がりの体を
引きずって活動していくかのような悲壮感すら感じるのだ。勘繰り杉王丸の僕☆
