昨日9月10日は、御園座演劇図書館主催の「演劇教室」で、南山大学の
安田文吉教授による「10月吉例顔見世歌舞伎の見どころ」を拝聴しました。
お洒落した人生の諸先輩方に交じり、相方と二人で先生の熱弁を堪能。
歌舞伎を好きな人というのはこういう人だという、動くお手本に圧倒。
あっという間の1時間半で、大学の講義が安田先生なら楽しかったなと思った。
豊富な話題の中で、市川團十郎丈の休演に触れた一言を紹介しますと、
成田屋が出演していたら演るはずだったのが「河内山」の河内山宗俊で、
最高潮で「馬鹿め~!」と啖呵を切るのが「痛快ですよね」と、いかに
豪傑痛快な芝居を見せてくれただろうにと、念を残した様子の先生でした。
対して坂東三津五郎丈が勤めることになった「河内山」に対して、先生
は「三津五郎君はきちんと歌舞伎にしてくれます」と、きっぱり言われました。
僕は、三津五郎丈の世話物の芝居の確かさを、しっかり見逃がさず見つ
めていたいと思います。奇しくも翌月は巡業で「魚屋宗五郎」を勤めら
れるので、黙阿弥物をたっぷり見せる二か月で、充実の舞台になることでしょう。
病いと闘う團十郎丈の後をうけ、舞台を力強く引き受ける三津五郎丈の
心意気には、「勧進帳」弁慶の代役と、主役の「魚屋宗五郎」ふた役を
連続で演り通して二つの本役で「男」を魅せた、市川海老蔵襲名開幕を
思い出させられて、心が震えます。そんな二人の違いを気持ちよく楽し
むのは、歌舞伎贔屓の醍醐味と言えるのではないかと、僕は思います☆
安田文吉教授による「10月吉例顔見世歌舞伎の見どころ」を拝聴しました。
お洒落した人生の諸先輩方に交じり、相方と二人で先生の熱弁を堪能。
歌舞伎を好きな人というのはこういう人だという、動くお手本に圧倒。
あっという間の1時間半で、大学の講義が安田先生なら楽しかったなと思った。
豊富な話題の中で、市川團十郎丈の休演に触れた一言を紹介しますと、
成田屋が出演していたら演るはずだったのが「河内山」の河内山宗俊で、
最高潮で「馬鹿め~!」と啖呵を切るのが「痛快ですよね」と、いかに
豪傑痛快な芝居を見せてくれただろうにと、念を残した様子の先生でした。
対して坂東三津五郎丈が勤めることになった「河内山」に対して、先生
は「三津五郎君はきちんと歌舞伎にしてくれます」と、きっぱり言われました。
僕は、三津五郎丈の世話物の芝居の確かさを、しっかり見逃がさず見つ
めていたいと思います。奇しくも翌月は巡業で「魚屋宗五郎」を勤めら
れるので、黙阿弥物をたっぷり見せる二か月で、充実の舞台になることでしょう。
病いと闘う團十郎丈の後をうけ、舞台を力強く引き受ける三津五郎丈の
心意気には、「勧進帳」弁慶の代役と、主役の「魚屋宗五郎」ふた役を
連続で演り通して二つの本役で「男」を魅せた、市川海老蔵襲名開幕を
思い出させられて、心が震えます。そんな二人の違いを気持ちよく楽し
むのは、歌舞伎贔屓の醍醐味と言えるのではないかと、僕は思います☆
