「片岡巡り」も無事、鑑賞券を獲得しホッと胸を撫で下ろすもつかの間、
新たな攻防戦が勃発したので書き留める。題して「忠臣蔵でチュ~」☆

頼む~!「かな手本忠臣蔵」を観に行かせてくりゃれ~!石垣島婚約旅
から帰ったその日の夜に出掛けるのは確かにハードスケジュールだが、
歌舞伎は強行軍で観るのが僕のやり方なのだ。観られる時に観るのが、
後悔しない良策だ。疲れているだろうが、眠気と闘うのもまた歌舞伎だ。

「片岡巡り」のみだと「仮名手本忠臣蔵」後半を選んで観ただけで終わる。
そこで、ほとんど歌舞伎で上演されない「小田原本陣の場」を観てこそ、
日本人の心「忠臣蔵」を満喫できる事になる。片岡仁左衛門一家大好き
人間とだけ捉えられてしまうと、悪い気もしないが良い気もしないのだ。

何というか、この公演は「歌舞伎ルネサンス」と称しているだけあって、
大歌舞伎と闘うような気概を感じるのだ。歌舞伎役者でない俳優が古典
歌舞伎に挑む好取組みで、多くの人が歌舞伎を楽しむのを誘う窓口だ。
大歌舞伎と闘うと言えば、敬愛する役者の松井誠さんを思い出すのだ!

歌舞伎よりも美しく、吉本よりも面白く、新派よりもせつなくありたい
これが松井誠さんの信条だが、「歌舞伎よりも美しく」と聞くと歌舞伎
贔屓筋は「坂東玉三郎丈よりも美しいというのか」と嫌疑するやもしれ
ないが、誠さんは本気だと思う。つまり歌舞伎はあくまで役柄を表現す
るという枠があるのに対し、誠さんが創り出す女形は役の制限が無く、
その瞬間に最高に美しく造形できる女形を披露しており、多くの女性の
ファン自身がなりたいような美しい女性を彼は目指していると思うので、
「歌舞伎よりも美しく」という彼の思いに、僕は信頼を寄せているのだ。

また彼が上演した「新・四谷怪談」は、歌舞伎の「東海道四谷怪談」を
分かりやすく且つ斬新に描いた、約1時間半で楽しめる娯楽作品なのだ。
演劇史上初めてのお岩・伊右衛門二役早変わりを演じており、その瞬間
の客席のどよめきとため息は凄かった。中村勘三郎丈がコクーン歌舞伎
の東海道四谷怪談で、とくに北番で希少場面の上演と斬新とされる演出
で評判をとったというが、僕の好みでは新・四谷怪談の方が楽しめた。
想像でいうが、外国人に受け入れられるのは誠版の方だと推察できるぞ。

忠臣蔵から話が逸れがちかというと、さにあらず、その新・四谷怪談で
宅悦役を見事に演じ上げた伊吹吾郎さんが、「かな手本忠臣蔵」で主役の
大星由良之助を勤められるのだ。三谷幸喜監督の「ザ・マジックアワー」
を楽しんだ方なら、映画の内容は覚えてなくても、猟奇的にナイフの刃
をナメるデラ富樫と、伊吹五郎さんの「撤収!」だけは忘れられないは
ず。歌舞伎の野田版「研辰の討たれ」の中村福助丈の「あっ晴れじゃ!」
と同じだ。伊吹五郎さんは誠さん公演のレビューで、得意のフラメンコ
ギターをさりげなくかつ絶妙に披露していて、とても格好良かったぞ。

そんな伊吹五郎さんが挑む歌舞伎だから、気迫がこもる事はうけあいで、
見応えのある熱演になると期待しているのだ。また共演陣も凄いんだ!
まずは大衆演劇の若手スター、流し目のスナイパーこと、竜小太郎丈が
早野勘平を演じる。自身が得意とする「瞼の母」を拝見したが、勘九郎
時代の中村屋の芝居に負けず劣らずの好演だったぞ。加えて事実だが、
僕は竜小太郎丈に間違われたことさえあるんだ。14年も前になろうか、
名古屋の鈴蘭南座で松井誠さんの芝居を観ていたら、客席で上品そうな
ご婦人に「竜小太郎さんでいらっしゃいますか?」と声をかけられたぞ。
丁寧に「違います」と答えたが、「そうです」と応じてたらどうなっただ
ろうか…。それはさておき、自分が芸能人に間違われた方の公演を見逃す
輩がどこにいる。この部屋にはそんな奴を置いておくことはできぬだろ?

おっと話を続けるが、いちおう沢竜二さんも出演されると付け加えておく。
鑑賞券の価格設定についてクレームの入らない公演である事も期待する。

ご覧の皆様にもお知らせせねば気が済まぬのだ。9月2日(火)16:00の
プレビュー公演に先着50名様ご招待とあるから、行かれるといいのだ。
http://homepage3.nifty.com/buso/top.html
http://www.b-den.net/catalog/show/id/1260

だから頼む~!「かな手本忠臣蔵」に行かせて、僕を男にしてくりゃれ~!

相方「だからさ、行きたきゃ行ってくればいいじゃん」

理解のある相方なのだ。バカボンママみたく可愛い君にチュ~なのだ☆

ありがとうございます。「片岡祭り」の名称は、頂戴した意見により
「片岡巡り」と直し、文面も多少アレンジを施してあります。そこも
ミクシィの魅力だと、楽しく日記を書いております。またどうぞ!☆

星の王子さまの「だいじなものは 目には見えないんだよ」は、歌舞伎
役者の松本幸四郎さんが発言に取り入れていて、特に印象に残ります。
幸四郎氏が監修したミュージカル歌曲集「阿川泰子/Tea For Two」に、
「星の王子様」という楽曲が入っているようです。どんな歌かしらん。
http://www.jvcmusic.co.jp/-/Discography/A000884/VICL-63035.html
http://jp.youtube.com/watch?v=mcCI2l6OC6Y阿川さんでは無いが良いね
http://jp.youtube.com/watch?v=N66KfjlKveQミュージカル曲はコレかな

余談ですが僕の本名はホシノオウジ様の次に「星の王子様」に近いです。
屋号「星王子屋」の由縁は、その近さ感も大きく「天王寺屋」好きだから。
ちなみに僕の本名は、近々に名字が変わり、とある名跡を襲名致します!

あら偶然、僕は安田文吉大・大先生の教え子です。先生のお声で「ワシ
の教え子なんですが…」と言って頂いたことがある、南山イスパ卒です。
9月10日の御園座演劇教室「安田文吉講演会」も、馳せ参じる予定です。

「応挙の幽霊」は、生音では無かったのですね。観た方ならではですね。

余談ですが、「応挙の幽霊」を観て「さすが沢竜二」と渡辺保先生の様
にウナる御大は「かな手本忠臣蔵」も価格設定を承認して観ますよね…

個人的には、朝丘雪路さんの御登場を首を長くして待って、それ以前に
敬愛する松井誠丈の出す「忠臣蔵」での共演で師走を駆け抜けますが☆