人間国宝に親しむなら、きょう、明日、あさってですよ！ 急いで！
【お知らせ】
☆人間国宝 井上萬二展 【名古屋】
７月16日(水)まで 10：00～19：30（水曜16：00まで）
会場：名古屋・丸栄美術画廊[スカイル８階]
電話／０５２－２６４－５３８８
井上萬二氏について http://www.umakato.jp/waza/artist/artist03.html
☆NHKラジオ深夜便に今夜25時、人間国宝の尺八奏者･青木鈴慕氏が出演!
http://cgi4.nhk.or.jp/hensei/program/p.cgi?area=300&date=2008-07-14&ch=07&eid=889
☆青木鈴慕氏の演奏会情報 【東京】
http://www.page.sannet.ne.jp/show2/rebo-concert.html
☆名古屋の宝たる南山大学・安田文吉教授の講義はこちら
http://www.ask-net.jp/summer/search/data/?e=2008&x=348
考えはまとまってないが、とりとめもなく書く。ミクシィはそんなもの。
人間国宝とは何かしら？と思ったので調べると、「重要無形文化財保持者
として各個認定された人物を指す通称」で、「芸能、工芸技術」の分野が
対象とある。もうここで、腑に落ちなくなっている。分野が狭いと思う。
人間にとっての宝は子宝だと思う。僕には子供はいないが、スペイン語科
の学友は授かった子供に、スペイン語で「宝」を意味する「Ｊｏｙａ」に
かけて、「じょうや君」と命名した。親にとっての子は、宝だと思った。
または大切な相手。｢君は僕の宝物。誰にも触れさせたくない｣と言うし。
仮に人間国宝とされる方、例えば歌舞伎役者に「貴方は人間国宝ですか」
と問うたら「歌舞伎役者です。もらえるものはもらっとくかと…」という
反応ではないだろうか。故・17代目中村勘三郎丈が文化勲章を授賞した時
「文化勲章！」という大向こうがかかってたし、ご本人もメダルを首にか
けてご満悦だったという。文化勲章で十分で、人間国宝は不要だと思う。
仮に人間国宝が必要だとすれば、多彩な分野に広げるべきだと思う。偉大
な業績をあげた人に贈るもので、たとえば、親が子宝たる赤子に「将来は
あんな風に偉大な人になって」と期待する様に、立派な人を人間国宝にす
ればいい。言い替えると「表彰状！アンタは偉い！」といった感じかな。
なかなか先に進まない。今回の書き込みに期待(？)されてるかもしれない
とすれば、人間国宝の方の公演のレポートかもしれぬが、それは難しい。
僕としてはただの展覧会、演奏会に出かけたとしか思ってないのだから。
まずは名古屋・栄スカイルの丸栄美術画廊で催されている白磁の陶芸家で
人間国宝の井上萬二氏の展示会を観に行った。７月16日（水）まで開催。
夏の暑い時期に涼やかな白磁は目に爽やかに映り、実に見応えがあった。
ところが僕に不思議な事が起こった。膨大な額の衝動買いが許されたり、
人生の決断をするある機会に、買ってみたいと思う作品に出会ったのだ。
金額は安月給の２倍位で、３ケ月分が相場とされる指輪よりはお値打ち。
それは果実の柿をかたどった香炉で、作品名は「彩釉柿香炉」。まぁるく
成形した淡い橙色の本体に、淡い緑色に塗った蔕（へた）型の蓋に穴が４
つ開いており、お香の煙が立ち上る格好だ。なんとも可愛い丸みなのだ。
香炉を気に入ったのは、大学の恩師の著書で呼んだ事柄が影響している。
スペイン語に「Ｍｅｄｉａ Ｎａｒａｎｊａ（メディア・ナランハ）」と
いう言葉があり、「ひとつのオレンジの半分」を直訳に、人生の良き伴侶
を意味します。つまり、ふたりで、ひとつのまぁるく新鮮な存在であり続
けることを目指す姿勢を表します。では、なぜ柿か？ 柿はスペイン語で
「ｋａｋｉ」で、唯一、スペイン語と日本語の発音が同じ言葉なのです。
「Ｍｅｄｉａ Ｋａｋｉ」を表現して、象徴的な香炉を先生に見せたら、
「ホッシーらしい」と言って下さると思います。そんな学生でしたから。
さらに、例えば結婚披露宴会場の入り口で、ふたりでこの柿香炉のように
まぁるく新鮮な家庭を築きたいという気持ちで、柿香炉を飾って伝えるの
は、微笑ましくて判り易いと思うのです。新郎が新婦に贈り、新婦は自分
のセンスや心遣いで、中で焚くお香を香りや煙の色で、香炉の色あいとも
合うように選ぶのです。いわゆる指輪では、多分できない形の配慮かも。
気分を変えて、午後からは人間国宝・鶴澤清治氏の文楽太棹三味線の演奏
会に出かけました。床からせり上がる花道を備えた中京大学文化市民会館
プルニエホール（名古屋市民会館中ホール）を会場に、座席はほぼ９割以
上は埋まった満員御礼の盛り上がりでした。歌舞伎の前進座や日本舞踊の
公演などが多く行なわれるホールで、古典芸能の魂が宿っている様な風格
で、会場設定をした名古屋市文化振興事業団の采配は正しいと思います。
演奏を前に会場を大いに温っためたのは、南山大学の安田文吉教授です。
「浄瑠璃姫と牛若丸の恋物語」から始まったという浄瑠璃の歴史などを、
先生ご自身が自慢のノドを披露して笑みも誘いながら、義太夫の語りに寄
り添って、人形の一瞬の心境の変化を三味線のひとさばき、いち音で表現
するという見所などを判りやすく解説してくれました。僕は安田先生の大
ファンで、正直、鶴澤清治さんを知らなかったので、先生見たさに出かけ
たといっても過言ではありません。書きっぷりがそうなっているでしょ？
さて鶴澤清治氏の演奏です。すごい。何というか、例えばハードロックで
力強いリズムとギター２本の激しいリフの応酬に思わずヘッドバンキング
したくなるのが、たった三味線一本で体が自然に揺れるような音の塊を放
っているのだ。また、先生の解説にあったように、登場人形の心の動きを
三味線の音色で見事に表現していること。例えばロックで切なさを表した
シャウト一発を鋭いチョーキングで援護射撃するような音や、レピッシュ
の故・上田現さんの鍵盤さばきのように、背後から忍びよって背中をくす
ぐって走り去るような痛快な音遊びで、実に楽しい演奏だったと言える。
僕にはこんな書き方しかできませんし、三味線など楽器の音より、人間の
声の方が好きなので、義太夫の大夫にばかり注目・傾聴しておりました。
やっぱり文化はいいなぁと思う一日でしたので、やはり文化勲章があれば
他はいらないというのが僕の考えです。乱文乱筆のまま、失礼致します☆
あれ、人間国宝の作品が通販で… そんな時代でしょ（ｂｙ…小雪）
http://kakaku.ecnavi.jp/item_info/20694239743466.html
http://item.rakuten.co.jp/takatoh/manji-koro-saiyukaki/
それで図録に載ってないのかしらん…
焼き物は焼く際にロスが出るので、同じものを複数焼き上げるので、同じ
作品が複数個所に出回ることは、ままあるそうです。ひとつ勉強になった
ひとりボケ＆ツッコミ ある意味、これも芸風のうちね。不思議な気分☆
波模様のガーゼお手拭きが茶･伊右衛門のオマケに在る故ぜひ入手の程を!
【お知らせ】
☆人間国宝 井上萬二展 【名古屋】
７月16日(水)まで 10：00～19：30（水曜16：00まで）
会場：名古屋・丸栄美術画廊[スカイル８階]
電話／０５２－２６４－５３８８
井上萬二氏について http://www.umakato.jp/waza/artist/artist03.html
☆NHKラジオ深夜便に今夜25時、人間国宝の尺八奏者･青木鈴慕氏が出演!
http://cgi4.nhk.or.jp/hensei/program/p.cgi?area=300&date=2008-07-14&ch=07&eid=889
☆青木鈴慕氏の演奏会情報 【東京】
http://www.page.sannet.ne.jp/show2/rebo-concert.html
☆名古屋の宝たる南山大学・安田文吉教授の講義はこちら
http://www.ask-net.jp/summer/search/data/?e=2008&x=348
考えはまとまってないが、とりとめもなく書く。ミクシィはそんなもの。
人間国宝とは何かしら？と思ったので調べると、「重要無形文化財保持者
として各個認定された人物を指す通称」で、「芸能、工芸技術」の分野が
対象とある。もうここで、腑に落ちなくなっている。分野が狭いと思う。
人間にとっての宝は子宝だと思う。僕には子供はいないが、スペイン語科
の学友は授かった子供に、スペイン語で「宝」を意味する「Ｊｏｙａ」に
かけて、「じょうや君」と命名した。親にとっての子は、宝だと思った。
または大切な相手。｢君は僕の宝物。誰にも触れさせたくない｣と言うし。
仮に人間国宝とされる方、例えば歌舞伎役者に「貴方は人間国宝ですか」
と問うたら「歌舞伎役者です。もらえるものはもらっとくかと…」という
反応ではないだろうか。故・17代目中村勘三郎丈が文化勲章を授賞した時
「文化勲章！」という大向こうがかかってたし、ご本人もメダルを首にか
けてご満悦だったという。文化勲章で十分で、人間国宝は不要だと思う。
仮に人間国宝が必要だとすれば、多彩な分野に広げるべきだと思う。偉大
な業績をあげた人に贈るもので、たとえば、親が子宝たる赤子に「将来は
あんな風に偉大な人になって」と期待する様に、立派な人を人間国宝にす
ればいい。言い替えると「表彰状！アンタは偉い！」といった感じかな。
なかなか先に進まない。今回の書き込みに期待(？)されてるかもしれない
とすれば、人間国宝の方の公演のレポートかもしれぬが、それは難しい。
僕としてはただの展覧会、演奏会に出かけたとしか思ってないのだから。
まずは名古屋・栄スカイルの丸栄美術画廊で催されている白磁の陶芸家で
人間国宝の井上萬二氏の展示会を観に行った。７月16日（水）まで開催。
夏の暑い時期に涼やかな白磁は目に爽やかに映り、実に見応えがあった。
ところが僕に不思議な事が起こった。膨大な額の衝動買いが許されたり、
人生の決断をするある機会に、買ってみたいと思う作品に出会ったのだ。
金額は安月給の２倍位で、３ケ月分が相場とされる指輪よりはお値打ち。
それは果実の柿をかたどった香炉で、作品名は「彩釉柿香炉」。まぁるく
成形した淡い橙色の本体に、淡い緑色に塗った蔕（へた）型の蓋に穴が４
つ開いており、お香の煙が立ち上る格好だ。なんとも可愛い丸みなのだ。
香炉を気に入ったのは、大学の恩師の著書で呼んだ事柄が影響している。
スペイン語に「Ｍｅｄｉａ Ｎａｒａｎｊａ（メディア・ナランハ）」と
いう言葉があり、「ひとつのオレンジの半分」を直訳に、人生の良き伴侶
を意味します。つまり、ふたりで、ひとつのまぁるく新鮮な存在であり続
けることを目指す姿勢を表します。では、なぜ柿か？ 柿はスペイン語で
「ｋａｋｉ」で、唯一、スペイン語と日本語の発音が同じ言葉なのです。
「Ｍｅｄｉａ Ｋａｋｉ」を表現して、象徴的な香炉を先生に見せたら、
「ホッシーらしい」と言って下さると思います。そんな学生でしたから。
さらに、例えば結婚披露宴会場の入り口で、ふたりでこの柿香炉のように
まぁるく新鮮な家庭を築きたいという気持ちで、柿香炉を飾って伝えるの
は、微笑ましくて判り易いと思うのです。新郎が新婦に贈り、新婦は自分
のセンスや心遣いで、中で焚くお香を香りや煙の色で、香炉の色あいとも
合うように選ぶのです。いわゆる指輪では、多分できない形の配慮かも。
気分を変えて、午後からは人間国宝・鶴澤清治氏の文楽太棹三味線の演奏
会に出かけました。床からせり上がる花道を備えた中京大学文化市民会館
プルニエホール（名古屋市民会館中ホール）を会場に、座席はほぼ９割以
上は埋まった満員御礼の盛り上がりでした。歌舞伎の前進座や日本舞踊の
公演などが多く行なわれるホールで、古典芸能の魂が宿っている様な風格
で、会場設定をした名古屋市文化振興事業団の采配は正しいと思います。
演奏を前に会場を大いに温っためたのは、南山大学の安田文吉教授です。
「浄瑠璃姫と牛若丸の恋物語」から始まったという浄瑠璃の歴史などを、
先生ご自身が自慢のノドを披露して笑みも誘いながら、義太夫の語りに寄
り添って、人形の一瞬の心境の変化を三味線のひとさばき、いち音で表現
するという見所などを判りやすく解説してくれました。僕は安田先生の大
ファンで、正直、鶴澤清治さんを知らなかったので、先生見たさに出かけ
たといっても過言ではありません。書きっぷりがそうなっているでしょ？
さて鶴澤清治氏の演奏です。すごい。何というか、例えばハードロックで
力強いリズムとギター２本の激しいリフの応酬に思わずヘッドバンキング
したくなるのが、たった三味線一本で体が自然に揺れるような音の塊を放
っているのだ。また、先生の解説にあったように、登場人形の心の動きを
三味線の音色で見事に表現していること。例えばロックで切なさを表した
シャウト一発を鋭いチョーキングで援護射撃するような音や、レピッシュ
の故・上田現さんの鍵盤さばきのように、背後から忍びよって背中をくす
ぐって走り去るような痛快な音遊びで、実に楽しい演奏だったと言える。
僕にはこんな書き方しかできませんし、三味線など楽器の音より、人間の
声の方が好きなので、義太夫の大夫にばかり注目・傾聴しておりました。
やっぱり文化はいいなぁと思う一日でしたので、やはり文化勲章があれば
他はいらないというのが僕の考えです。乱文乱筆のまま、失礼致します☆
あれ、人間国宝の作品が通販で… そんな時代でしょ（ｂｙ…小雪）
http://kakaku.ecnavi.jp/item_info/20694239743466.html
http://item.rakuten.co.jp/takatoh/manji-koro-saiyukaki/
それで図録に載ってないのかしらん…
焼き物は焼く際にロスが出るので、同じものを複数焼き上げるので、同じ
作品が複数個所に出回ることは、ままあるそうです。ひとつ勉強になった
ひとりボケ＆ツッコミ ある意味、これも芸風のうちね。不思議な気分☆
波模様のガーゼお手拭きが茶･伊右衛門のオマケに在る故ぜひ入手の程を!
