世界フィギュア2018がカオス!~女子シングル~ | 活動弁士は七変化

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映画はかつて無声で、生の語りで説明者がいたのです!

 

深夜だったり早朝だったりと、

ご覧になれずに結果だけ後から知った一般の方も多いと思います。

終わって順位だけを見たら女子シングル日本人の1、2フィニッシュとなる訳ですが、

いやもう・・・一口には語れない中身の世界フィギュアです。

 

 
※スクショで女子表彰台貼り付けておきます。
右から三位宮原知子選手 優勝ケイトリン・オズモンド選手 二位樋口新葉選手
 

ペアは平昌五輪で歴代最高得点を出して優勝した

ドイツのサフチェンコ&マッソ組が更にPB更新して金メダルですし、

ダンスではSP終えて日本の村元&リード組がSD終えて10位に付けてます!

念願の日本の二枠と一桁順位まであと少し・・・震えます。

 

私は基本的に

ニュースには出ない側面を少しでも知って欲しくて書いている事が多いので、

先ずはこれを載せたいと思います。

 

地元イタリアのカロリーナ・コストナー選手は

世界選手権には13年連続で出場して

金一銀二銅三個、合計六個のメダルをコンプリート。

ソチ五輪の銅メダリストでまさに真のレジェンド。

31歳で、10台がひしめき合う女子シングルの世界で表彰台を争い

SPでは何と自身パーソナルベストとなる

歴代三位の得点を叩き出して首位!!

(フリーで順位を下げて最終結果は4位)

 

彼女がシニアデビューしてから、

女子フィギュアは今が最も順位がカオス。

ほんの少しのミスで順位がガクリと下がるくらい、

実力が拮抗しています。

 

その中でのこの演技!!!

ありがとう、カロリナベル

 

 

 

 

さっとんこと宮原知子選手を今シーズン全力応援して来ました。

平昌五輪の演技で号泣しました!!

 

得点では五輪の時より下がっても(コンビネーションで回転不足あり)

今回の世界選手権でのSP「SAYURI」が一番感動しました!!!

ジャッジもPCS(芸術点)が全員9点台(10点満点)を揃えて来ました。

 

やっぱりフィギュアの感動は得点ではないと思います。

全選手を見渡しても、

カロリナと肩を並べられる表現が出来る稀有な存在が宮原選手です。

本当に美しく控えめで秘めた強さが内面から光ってます。

梅の花にも真珠の輝きにも譬えたくなります。

 

自分に人一倍厳しい彼女が、

転倒もあったシーズン締めくくりの演技に満足している筈はありません。

きっと結果が優勝だったとしても!

 

でもですよ!

世界選手権に三回出場して(昨年は怪我の為に欠場)

銀・五位・銅って凄い!!!

そして、彼女の今シーズンの演技には、

心から酔いしれさせてもらいました。

ありがとう、さっとんベル

 

 

 

 

樋口選手のフリーは007♪

今シーズンの始めから、

このプログラムは光っていました。

五輪シーズンに相応しい、シェイリーン・ボーン先生の振り付けは、

ばっちょこと樋口新葉選手の個性を余す所なく引き出してます!!

 

ミラノの会場のお客様は女子フリーでは満席だったそうです。

地元の名花・コストナー選手の引退試合になるかもしれない訳で、

それを目当てに集まったお客様はもともとフィギュアファンではない方もいて、

五輪に出場していない樋口選手を初めて知った方も多かったでしょう。

 

この満員の客席の前で披露出来た「スカイフォール

もう最高!!!

ジャンプは勿論、コレオシークエンスのスピードとダイナミックさをお楽しみ下さい。

五輪は逃しても逆襲の世界選手権・銀メダリストです。

岡島コーチはこの日が誕生日。

最高のバースディプレゼントです♪

ありがとう、ばっちょベル

 

 

結果は金メダルがカナダのケイトリン・オズモンド選手。

潜在能力はもともと高かったけど、

ジャンプが爆発して下位に沈むことが多かったのに、

今は面影もありません。

堂々の平昌五輪銅・世界選手権金メダリストです。(昨年は銀)

 

平昌五輪の金メダリスト・ロシアのアリーナ・ザギトワ選手は

今シーズンフリーで崩れた事は一度もありませんでした。

疲れもあると思いますが、

五輪終わって一ヶ月の間に身長が三センチも伸びたとのこと!!!

その影響もあったのでしょうか・・・

世界ジュニアでは四回転をフリーで二回も入れて成功させた

トルソワ選手の足音も聞こえます。

シニアデビューから一気に上り詰めた天才は、

心身共に限界だったのでは!?と心配になります。

 

メドベデワ選手の怪我での欠場で

枠取りの責任が重く圧し掛かっていましたが、

ザギトワ選手は5位。

辛くも三枠はソツコワ選手8位との合計で死守。

 

 

・・・恐ロシアが席巻した平昌五輪の後の世界選手権で

これほどのカオスが待っていようとは・・・

でも、来年からまたルール改正があるというし、

今シーズンのような後半に得点が上がる

集中ジャンプの構成は出来なくなると思うけど、

順位以前に選手の身体の問題や

フィギュアスケートという競技の美しさを保つ為の

ルール改正でもあって欲しいです。

 

 

そして日本の連盟もマスコミも、

枠だ枠だと選手を追い詰めないで欲しい。

三枠って

この実力が拮抗した現在のフィギュア界では、

恐ロシアであっても確実では無いのですから!!!

 

 

・・・

今夜の男子フリーが

とっても怖いっす・・・・・(`;ω;´)