故ジル・ローランを偲んで | 活動弁士は七変化

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映画はかつて無声で、生の語りで説明者がいたのです!

実は私は三月から
かなりこころの状態が良くない。

周囲の人々には全く話をせず、
仕事はそんな状態で進めるから、
上手くいく筈もない。

映画や舞台を観ても
逆効果なことが多く…
少しでも休む時間があれば、
なるべく寝るようにしている。
さもなくば、
酒を呑み過ぎるから…

周囲の人々の不幸な話に
敏感に反応するようになる。
ひとの悲しみは
何故連鎖するのだろう…

訃報や離婚やなんやかや…
知り合い著名人
まぜこぜ。

そのなかでも堪えたのは、
やっぱり小林麻央さんの訃報だった。
記者会見の海老蔵さんは
とても見ていられず…
テレビに映ると遮断した。



海老蔵さんへのメッセージ。

ベルギーテロでの犠牲者
ジル・ローランさんの奥さまである
鵜戸(うど)玲子さんが書いているblogだ。
ジル・ローランさんは
映画残されし大地を初監督したあと、
テロによって46歳という若さで
この世を去った。
海老蔵さんと同じように
鵜戸さんのもとには
五歳と四歳(当時)の子どもが残され、
結婚生活も同じく七年だったという。


しかしblogのメッセージには
希望や愛情が満ちあふれていて…


ただ涙…


そして
奥さまの強さや
夫婦と親子の絆の深さに、

こころが震えた。
熱い熱いものが
こみ上げた。





こんなメッセージのみが、
海老蔵さんのもとへと届けばいいのにと
思った。




美談はいらない。


ただもう
その事実に深く
打ちのめされたのだから。

 



写真は逗子の海。
美しいサンセット。