
午前中の『ポルチシの唖娘』の上映会に続き、
午後から『舞踊史・オペラ史におけるポルチシの唖娘』
をテーマのお話があったのですが、
前日のハードワークによる疲れと眠気で、
アカデミックな場所に弱い斎藤は間違いなく寝おちると予想。
大好きな都電に乗って撮って
テンションを上げる事にしました♪(^^)

ほんのひとつふたつ乗るつもりが、
結局滝野川一丁目まで行ってしまいました(((^^;)
そこからUターンしたのですが、
既にシェリー・スタンプ教授の講演が始まっておりました。
しかしスタンプ教授の講演だけでも
二時間の講演でありましたので、
通常でも暗くなると睡魔に襲われる私には、
適度な時間だったやも。
講演内容は『初期ハリウッドにおけるロイス・ウエバー』
こちらは日本語通訳付きでした。
当時のチラシや記事やポスターなどの
スライドも見られました。
やはり、自分が公演した『暗中鬼』や、
フィルム・センターで上映があった作品についての解説が、
興味深かったです。
とくに『アイドルワイブス』については、
資料が殆ど無かったので、
これが公演前ならどれ程良かったか!
そのあと、
小松弘先生による
『ポルチシの唖娘とアメリカにおける芸術作品』
小川佐和子先生による
『日本におけるロイス・ウエバーおよび上映作品解説』は
時間が押していて、最後は巻きが入っておりました。
最後の参考上映は短編を含む四本。
日本語字幕なし。
一本目は『日本の田園詩』(1912・一巻)
ロイス・ウェバーは監督であると共に、
主演でサクラという日本女性(らしき)
も演じております。
かなりの珍品…(((^^;)
どこが着物やねん!という、
着物風ガウン?のようなお召し物で、
白人男性とやり取り。
裕福な日本人商人にプロポーズされたり、
また別の男にも求愛されているところへ、
アメリカ人女性が現れ服を交換したり…
と、ストーリーは殆ど意味不明な感じ。
最後サクラは男と湖畔へ逃げて、
ボートで去って行くのでした。
二本目が『馬子にも衣装』(1912・一巻)
こちらも監督しながら、貧困に喘ぐヒロインを演ずるロイス・ウェバー。
御主人のフィリップ・スモーリーが、
相手役の若い画家を演じていました。
三本目が『不満』(1916・二巻)
こちらは二巻フィルムがあったので、
資料を読みつつ比較的ストーリーが追えました。
年老いた元軍人のピアソンは、
退役軍人たちが入っている老人ホームで、
もっとも不機嫌な人物。
いつも食べ物やらベットのことや仲間たちのことに関して、
不平不満を言ってばかり。
都会の甥っ子とその家族が同情して、
彼を引き取って家庭へと温かく迎える。
ピアソンは豊かな暮らしを手に入れるが、
自分の考え方をで甥っ子一家に波紋を投げ掛け論破してゆく。
すっかり彼らを不幸にしたピアソンは、
孤独が恋しくなり荷物を纏めて
質素なホームに戻る。
狭いベットにねっころがり、
心安らかな幸福に浸るのでありました。
…で、四本目。
これが私には、『ポルチシの唖娘』より
好ましい映画でした。
…あくまでも、
“私は”でありますが!
~つづく~
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