五年ぶり | 活動弁士は七変化

活動弁士は七変化

映画はかつて無声で、生の語りで説明者がいたのです!

 

今回個人的に「春のリリアン・ギッシュ祭り」となっておりますが、
デビュー作でもあった「散り行く花」は、
同じ年の秋に東京キネマ倶楽部のレギュラー作品として、
週一回で四回を一ヶ月公演しました。
さらに次の年に無声映画鑑賞会でのデビュー作品でもありまして、
私にとっては~メモリアルフィルム~であったのですが、
先日は11年ぶりに活弁させて頂きました。

次回公演の「東への道」も弁士になった2001年に二回やらせて頂き、
その後大分の「女優映画祭」で2008年に三日間で三回公演・・・
この時は凄かった!
ジャネット・ゲイナー主演「サンライズ」と、
マレーネ・デートリッヒ主演「嘆きの天使」(トーキー作品)と、
リリアン・ギッシュ主演「東への道」の三本立てを、
三日連続で公演したんだから・・・(~_~;)

こんな日程もうありえないように思うけど、
鍛えられました~
当時のチラシが検索で出てまいりました!
http://www.emo.or.jp/notice/080808jyoyu/

合間に別のトーキー映画の上映があったので、
会館前のホテルに戻って、
毎回仮眠を取って体力を回復させて乗り切りました。

一日だけというのは、一日三ステージもありだけど、
これだけの長編を三日閒連続でというのは、
かなりヘビー。
真っ白に燃え尽きた記憶が懐かしい・・・(笑)

ヘロヘロになって帰京する日、
飛行機に乗るまでの時間を潰すため、
市内の本屋で偶然にもリリアンの手記が載った本を発見して・・・
それも、「東への道」の撮影について語ったものでした。

流氷で流される際に水に片手を浸すという行為は、
リリアン自らの提案であったこと・・・



のちに後遺症で手が痺れて苦しんだことなど、
立ち読みで胸を熱くし、思わず涙ぐんでしまいました・・・
 
三日間で長編3ステの後で私も意識朦朧で・・・
何であそこでその本に巡り合ったのか?
リリアンが、「あなた、もっとしっかり勉強してね!」という、
叱咤であったのか・・・(;´Д`)

エピソードとしては有名ですが、
本人の言葉として胸に沁みました。


※以下、フェイスブックの公演告知ページのコピペです!
http://www.facebook.com/#!/events/494944330579311/
今みて新しいサイレント映画ライブVOL.5

2013年6月29日(土)
18時45分開場 19時15分開演

「東への道」1920年 アメリカ 109分

監督 D・W・グリフィス
主演 リリアン・ギッシュ リチャード・バーセルメス

活動弁士 斎藤裕子 ピアノ即興演奏 神崎えり

入場料 前売り1500円 当日1800円

会場 相模女子大学グリーンホール・多目的ホール
   (旧 グリーンホール相模大野)
  小田急線 相模大野駅北口徒歩五分  
   http://www.hall-net.or.jp/01greenhall/

~ものがたり~

ニューニューイングランドの片田舎に住むアンナは、
生活に困って都会のお金持ちである親戚を訪ねる。
そこで知り合う女ったらしのサンダーソンに騙され、
偽の結婚をしたあげく彼の子供を身ごもってしまう。

そこから始まるアンナの受難。そして出会う農村の
青年・デビットへの思慕。グリフィス得
意とする
「ラスト・ミニッツ・レスキュー」へなだれ込む
ストーリーと、リリアンの命懸けで撮ったシーン!
無声映画時代におけるメロドラマの最高峰!!

リリアン・ギッシュのの魅力がすべてつまった宝石箱を
あなたにお届けします!!!