優一たちは、佐竹の家を出ると揃って覆面パトカーに乗り込んだ。

「いや、ひやひやしましたよ優一さん。わざわざあんな刺激するようなことを聞かなくても・・。それに、前の奥さんの時疑われた理由は、先ほどはなしたでしょう?」

上川は、冷や汗をぬぐいながら言った。

「もちろん覚えていますよ。多額の保険金が掛けられていたってことは。私は反応を見ていたんです。案の定、かなり感情的になりましたね。」

優一は落ち着き払って言った。上川がたずねる。

「で、なにか気がついたことは?」

「一番気になったのは、彼の記憶です。たしかに犯人扱いされたのですから、比較的鮮明に記憶に残りやすいとはいえ、3年も前の出来事をすらすらと答えていた。それが至極不自然ですね。」

「つまり、彼の言っているアリバイに疑問があるということですか?」

今度は井村がたずねると、優一が大きくうなづいた。

「作られたアリバイの可能性がありますね。とにかく、今回の青柳殺害に関しても佐竹は何か知っている可能性があると思います。お二人は彼の今回のアリバイを調べてください。私は帰ってから、いただいた佐竹の資料も含めて分析してみます。」

「わかりました。よろしくお願いします。」

上川がそう言って頭を下げた。


~つづく~