では、72%のプラスチックはどのように利用されたのでしょう?マテリアルリサイクルに利用されたものは、再利用されたプラスチックのうち20%にあたる204万トン。ケミカルリサイクルとして利用されたものが、全体の3%の28万トン。残りの77%のプラスチックがサーマルリサイクルとして利用されていることになります。もう少し詳しく見てみると、固形燃料とされたものが62万トン、熱利用として使われたものが137万トン、廃棄物発電として使われたものが290万トンです。これらは、廃棄されたプラスチックを燃料として、発電や償却の熱を利用してエネルギー源として利用しているものです。

しかし、サーマルリサイクルとは言っても焼却することには変わりはありません。そのときに排出される、有害物質などはどのようになっているのでしょう?

まず、なぜサーマルリサイクルという考え方が生まれたのでしょうか?それは、プラスチックを燃焼させたときの発熱量の高さがあります。分別しないゴミを燃焼させた場合の熱量に比べ、プラスチック単独で燃やした場合の熱量は、150%程度とされています。これは都市ガスや、灯油、重油などと比べても、ほぼ同じくらいの燃焼効率です。石炭やコークスなどと比べると、やはり150%くらいですから、いかにその熱量が多いか分かるでしょう。ですから、他の化石燃料を直接燃焼させて発電させるよりも、プラスチックを燃やしたほうが効率がよく、また、一度使用したものを再利用したものを使うのですから、その点でもリサイクルといっていいでしょう。

では、燃焼させたことで出てくる汚染物質に関してはどうでしょう?それは次の項で詳しく述べてみることにしましょう