家庭で分別されるゴミ。その中で一番回収率が高いものは何でしょうか?それは、皆さんも実感していると思いますが、PETボトルの回収率が最も高いといえるでしょう。インターネットでのアンケート結果で、身近でやっているエコ活動として挙げられたのは、やはりPETボトルの分別でした。PETボトルは回収する際に、蓋を取り、ラベルを剥がし、さらに中を綺麗に洗ってつぶしてから資源ごみとして集積所へ出すという、実に面倒な作業が要るだけに、消費者の立場でエコ活動に参加しているという実感がわきやすいのでしょう。では、実際にどれくらいのPETボトルが回収されているのでしょうか?
PETボトルの回収率は2005年のデーターでは65.6%。PETボトルの生産量が53万トンに対して、その回収量は事業系からの回収量9万7千トンをあわせて、34万9千トンにもなります。これは、欧州各国の数字を大幅に上回っている高い回収率です。欧州各国の回収率は僅か35%程度(推定)で、アメリカに至っては2004年の実績で22%足らずしかありません。これらを見ても、日本の回収率は世界的もトップの実績と言えそうです。これは、日本は胸を張っていい数字でしょう。こうして回収されたPETボトルが本当に有効活用されていれば、言うことはありません。回収されたPETボトルはどのようにリサイクルされているのでしょうか。
回収されたPETボトルのうち、2005年実績で14万3千トンがリサイクルされています。そのうちの45%が繊維製品として生まれ変わっています。具体的には、作業服や制服などの衣類や、カーペットやカーテン、傘やゴミ置き場用ネットなどが主な使い道です。
ついで多いリサイクル品としてはシート類で全体の41%を占めています。これらは、卵パック、果物やカップめんなどの仕切りトレー、文房具などが主な使い道です。
そして、再びPETボトルに生まれ変わるものが全体の10%弱。残りがその他のプラスチック成形品、たとえば、ハンガーやプランター、文房具、看板、下水の蓋や分別収集用のゴミ袋などに生まれ変わっています。
PETボトルは他のプラスチック原料と異なり、かなりリサイクルの用途が広い材料です。PETボトルは他のプラスチック類よりも、上質なプラスチックなため、再利用しやすいのが特徴です。その分、コストも他のプラスチックより高価であるので、こうした形で再利用することは、新しくPET樹脂を製造するよりもよりコストを削減できるというメリットも備えています。
ところで、このお話の途中で何か気が疲れた方はいらっしゃいませんでしょうか?
最初のところで私は、回収されているPETボトルの量が34万9千トンとご説明しました。しかし、再利用されたPETボトルの量は14万3千トン。残りの20万6千トンははたして何処へ行ってしまったのでしょうか?まさか、捨ててしまっているなんてことはないのでしょうね。ちょっと不安に感じませんか?
実は残りのPETボトルは、日本で再利用しているのではありません。つまり、外国で再利用されているのです。その殆どは中国、とりわけ香港に向けて輸出されています。
2005年度の使用済みPETボトルを含む「その他プラスチックくず」と呼ばれる廃棄されたプラスチックの輸出量は60万3千トン。そのうち香港を中心とした中国には、54万9千トンと、全体の91%にも及んでいます。そのほかの輸出先としては、台湾・韓国・北朝鮮など近隣のアジア諸国に輸出されています。そして、それらの国々でそれらは再利用されているのが実態なのです。
一生懸命に分別回収されたPETが再利用されているうちの半分は、中国向けに利用されていると聞かれて、皆さんはどのように感じられるでしょうか?無駄な努力をして、別の国のために分別していたなんてとがっかりされている方もいるのではないでしょうか?
私はこれに対しては、あまり反感はわきません。というのも、これらのPETボトルは確実にどこかでリサイクルされているわけですから、それは資源の浪費を抑えるために、有効活用をされていると考えます。
エコというものは、地球全体で考えるもの。自国の中だけで解決すべき問題ではありません。私たちは、この地球に住んでいる同じ一員なのですから、できることはやっていく必要があるのではないでしょうか?そう考えれば、中国で有効活用されているのなら、それでよしとするべきでしょう。
それにしても、欧州各国やアメリカでの回収が進まないのはなぜなのか疑問に思います。日本でこれだけの回収率を上げているのに、その半分も回収率が上がらないのは大問題です。日本ではまだ回収率を上げて、75%以上までを目指そうとしているのに、どうしてこれらの国々はそのような努力をしないのでしょうか?
そもそもPETボトルの生産量は、アメリカもヨーロッパの国々も日本よりはるかに多い量を生産しています。アメリカは2004年度で210万トン、ヨーロッパでは2005年に230万トンを生産しているのです。日本の50万トンと比べると、その4~5倍もの量を生産しているのに、回収率が日本の半分以下。日本はもっとアメリカやヨーロッパでPETボトルの回収率を上げるように働きかけても良いのではないでしょうか?資源はその国のものだけではなく、世界共有の資産なのですから、もっと真剣にとりくむべきでしょう。
日本で誇るべき回収率とリサイクルの優等生PETボトル。これからも、もっともっと回収率を上げられるよう、分別をしていくことは、特に資源の少ない日本では続けていきたい習慣ですね。
PETボトルの回収率は2005年のデーターでは65.6%。PETボトルの生産量が53万トンに対して、その回収量は事業系からの回収量9万7千トンをあわせて、34万9千トンにもなります。これは、欧州各国の数字を大幅に上回っている高い回収率です。欧州各国の回収率は僅か35%程度(推定)で、アメリカに至っては2004年の実績で22%足らずしかありません。これらを見ても、日本の回収率は世界的もトップの実績と言えそうです。これは、日本は胸を張っていい数字でしょう。こうして回収されたPETボトルが本当に有効活用されていれば、言うことはありません。回収されたPETボトルはどのようにリサイクルされているのでしょうか。
回収されたPETボトルのうち、2005年実績で14万3千トンがリサイクルされています。そのうちの45%が繊維製品として生まれ変わっています。具体的には、作業服や制服などの衣類や、カーペットやカーテン、傘やゴミ置き場用ネットなどが主な使い道です。
ついで多いリサイクル品としてはシート類で全体の41%を占めています。これらは、卵パック、果物やカップめんなどの仕切りトレー、文房具などが主な使い道です。
そして、再びPETボトルに生まれ変わるものが全体の10%弱。残りがその他のプラスチック成形品、たとえば、ハンガーやプランター、文房具、看板、下水の蓋や分別収集用のゴミ袋などに生まれ変わっています。
PETボトルは他のプラスチック原料と異なり、かなりリサイクルの用途が広い材料です。PETボトルは他のプラスチック類よりも、上質なプラスチックなため、再利用しやすいのが特徴です。その分、コストも他のプラスチックより高価であるので、こうした形で再利用することは、新しくPET樹脂を製造するよりもよりコストを削減できるというメリットも備えています。
ところで、このお話の途中で何か気が疲れた方はいらっしゃいませんでしょうか?
最初のところで私は、回収されているPETボトルの量が34万9千トンとご説明しました。しかし、再利用されたPETボトルの量は14万3千トン。残りの20万6千トンははたして何処へ行ってしまったのでしょうか?まさか、捨ててしまっているなんてことはないのでしょうね。ちょっと不安に感じませんか?
実は残りのPETボトルは、日本で再利用しているのではありません。つまり、外国で再利用されているのです。その殆どは中国、とりわけ香港に向けて輸出されています。
2005年度の使用済みPETボトルを含む「その他プラスチックくず」と呼ばれる廃棄されたプラスチックの輸出量は60万3千トン。そのうち香港を中心とした中国には、54万9千トンと、全体の91%にも及んでいます。そのほかの輸出先としては、台湾・韓国・北朝鮮など近隣のアジア諸国に輸出されています。そして、それらの国々でそれらは再利用されているのが実態なのです。
一生懸命に分別回収されたPETが再利用されているうちの半分は、中国向けに利用されていると聞かれて、皆さんはどのように感じられるでしょうか?無駄な努力をして、別の国のために分別していたなんてとがっかりされている方もいるのではないでしょうか?
私はこれに対しては、あまり反感はわきません。というのも、これらのPETボトルは確実にどこかでリサイクルされているわけですから、それは資源の浪費を抑えるために、有効活用をされていると考えます。
エコというものは、地球全体で考えるもの。自国の中だけで解決すべき問題ではありません。私たちは、この地球に住んでいる同じ一員なのですから、できることはやっていく必要があるのではないでしょうか?そう考えれば、中国で有効活用されているのなら、それでよしとするべきでしょう。
それにしても、欧州各国やアメリカでの回収が進まないのはなぜなのか疑問に思います。日本でこれだけの回収率を上げているのに、その半分も回収率が上がらないのは大問題です。日本ではまだ回収率を上げて、75%以上までを目指そうとしているのに、どうしてこれらの国々はそのような努力をしないのでしょうか?
そもそもPETボトルの生産量は、アメリカもヨーロッパの国々も日本よりはるかに多い量を生産しています。アメリカは2004年度で210万トン、ヨーロッパでは2005年に230万トンを生産しているのです。日本の50万トンと比べると、その4~5倍もの量を生産しているのに、回収率が日本の半分以下。日本はもっとアメリカやヨーロッパでPETボトルの回収率を上げるように働きかけても良いのではないでしょうか?資源はその国のものだけではなく、世界共有の資産なのですから、もっと真剣にとりくむべきでしょう。
日本で誇るべき回収率とリサイクルの優等生PETボトル。これからも、もっともっと回収率を上げられるよう、分別をしていくことは、特に資源の少ない日本では続けていきたい習慣ですね。