水蒸気が地球の温室効果ガスの6割の効果を持っていることが、通常の温暖化の計算と会わない原因であることは、前回の記事でお話したとおりです。そして、そのほかにも温暖化を左右するファクターになるとも述べました。ここから先は私の個人的な見解として、そのファクターが何であるのかを考えてみたいと思います。

皆さんは、「ヒートアイランド現象」という言葉は何度も耳にされたかと思います。夏場の暑い日、その夜の温度が下がらない場合、都市型気候の典型的な例として、この言葉はよく耳にします。都市部ではアスファルトやコンクリートなど温まりやすい建造物が多い上、エアコンからの熱気が大量に排出され、それが温室効果と合わさって、熱帯夜が続くという現象です。ここに、もう一つの温暖化の原因があるのではないかと私は考えています。

コンクリートやアスファルトは土と比べてはるかに熱伝導率が高く、熱を余計に溜め込むことができます。すなわち、土の場合と比べて多くの赤外線を夜間に放出することになります。これだけでも十分に気温が上がるわけですが、さらに都市部では多くのエアコンが夜間も稼動し、多くの熱を室外に放出しています。さらにほかにも、工場や焼却施設などからの熱の放射や、多くの車から出る熱など数えればきりがない熱源があります。
さらに悪いことに、都市においてはどこも建物の高層化が進み、昼間太陽から受ける熱を吸収する絶対的な表面積を増加させています。そして、高層ビルは鉄筋コンクリートでできているので、やはり熱を溜め込みやすいといえます。

たとえば、100メートル四方の土地に高さ100メートルの高層ビルが建った場合、太陽から熱を受ける表面積はどれくらい大きくなるのでしょう。100メートルの土地に100メートルの立方体の建物が建つわけですから、その表面積は5倍になります。つまり、単純計算では100メートル四方の土地より、溜め込む熱が5倍に増える計算です。実際には太陽の熱を直接的に受ける面積はこれよりは少ないのですが、確実に太陽から多くの熱を取り込むことになります。
では同じ土地を50メートル四方に4分割して、そこに高さ100メートルの4つのビルを建てた場合はどうなるでしょう?実際は4つの建物の間に道路などの隙間ができるはずなので、単純計算とくらべて若干少なくはなりますが、表面積はおよそ9倍に跳ね上がります。

今先進諸国はもとより、発展途上国でも都市化は進み、多くのコンクリートの建物が立ち並び、道路はアスファルトで舗装され、多くの自動車が走っています。そして、エアコンの使用台数も大きく伸びているはずです。そうすることで、地上は多くの熱を溜め込みやすい材質になり、太陽の熱を受ける表面積も広がっていきます。結果として、夜間に多くの赤外線が放射され、その多くが水蒸気や二酸化炭素などの温室効果ガスによって地上付近に閉じ込められて、気温が上昇する。
これが一つの都市しかなければさほど問題にはならないでしょうが、近代化を進めている現状は中国やインドを見ればその影響は無視できないでしょう。

私は地球の温暖化の大きな要因は温室効果ガスと同時に、この都市化による熱の溜め込むキャパシティーが上がったことによる影響が大きいと思っています。

みなさんはどう思われますか?

そして、温暖化をストップさせるために、自分は何ができると思われますか?