今では温暖化の原因物質は二酸化炭素で、二酸化炭素濃度を下げることが温暖化につながるというのがすっかり定説になっていますが、本当にそうなのでしょうか?他にも原因はないのでしょうか?

前にもお話しましたが、こういった問題を考えるときは偏った考えを捨てて、「本当にそうだろうか?」と、まずは疑問を持つことが大切です。しかし、私たちは専門家ではありませんから、いまある学説などをいろいろ調べて底から検証していくのがいいでしょう。

現在の二酸化炭素の空気中の量は380PPM程度とされています。それが産業革命のころ、すなわち今から150年くらい前は280PPMくらいだったとされています。つまり150年で100PPM増えているわけです。%に直すと0.01%の上昇ということになります。
一方で気温の変化を見てみると、日本の場合この100年で大都市部を中心に2度から3度程度平均気温が上がっているのが分かります。
ここから類推すると、確かに二酸化炭素の濃度と、気温との関係があるように思われます。

さらにこれから二酸化炭素の濃度が上がり続けると、気温はさらに上昇を続け、今世紀末には5度程度上がるのではないかという予測がされています。現在の平均気温が15度とすると20度程度に平均気温が上がる計算になります。

過去100年間の二酸化炭素上昇を100PPMとしましょう。現在観測されている1年あたりの二酸化炭素の上昇は1~1.6PPMという観測結果があります。年間1.5PPMづつ二酸化炭素が上昇していくとかして、これから100年後の二酸化炭素濃度を予測すると530PPMになります。つまり150PPMの上昇です。100PPMの上昇で3度の上昇ですから、150÷100×3で予測される気温の上昇が求められます。計算すると4.5度。確かに現在予測とされている気温上昇の数字とほぼ合っています。

では、これで予測が正しいのか?私はここで一つ疑問を持ちました。実は地球の長い歴史の中で、今よりもはるかに二酸化炭素の濃度が高い時代があったのです。恐竜が闊歩していた時代、白亜紀中期ごろには地球の二酸化炭素は今の10倍以上5000PPMもあったというのです。そのときはさぞかし気温が高かったろうと思われますが、今の気温と比べて10度から15度高かったとされています。ここでは高いほうの温度15度をとって検証してみましょう。

現在の二酸化炭素濃度380PPMと当時の二酸化炭素濃度の差は4620PPM。つまり二酸化炭素濃度がそのまま気温と比例すると考えると、1度気温が上がるために必要な二酸化炭素濃度が割り出せます。この場合は4620÷15(度)で計算すればいいわけです。導き出される濃度は308PPM。
はて、ここでもう計算が合わないですね。過去100年で100PPM二酸化炭素濃度が上がって、気温が3度上がっているわけです。本来なら0.3度程度しか上がらないはずなのに、なぜ3度も上がったのでしょう?
さらに計算を進めましょう。308PPM二酸化炭素濃度が上がって1度気温が上がるとすると、今の二酸化炭素濃度の上昇割合、つまり1.5PPMの上昇を毎年続けた場合、何年後に1度上がるか計算すると、205年後に1度上昇する計算になります。
おかしいですね。なぜ計算が合わないんでしょう?

それでは逆に今の温暖化による気温上昇率が正しいとして、白亜紀中期にはどれくらい気温が高かったのか計算してみましょう。100PPMの二酸化炭素濃度上昇に対して3度気温が上がるとした場合、4620÷100×3で求められます。出てくる数字は・・・なんと139度!恐竜は150度という灼熱地獄の中で生きていたことになります。これは現実的ではありませんね。

では、白亜紀中期ごろに5000PPMも二酸化炭素があったということ事態がおかしいのでしょうか?いいえ、これにはちゃんと証拠が残っています。それは地球上に豊富に存在する石灰岩の存在がそれを示しているといっていいでしょう。石灰岩は、サンゴやフズリナといった海洋生物の化石です。思い出してください。二酸化炭素を多く固定しているのは海の生物だとお話しましたね?いま大量にこの化石資源があるということは、それに比例する二酸化炭素が当時存在していたことを示すものです。

どちらの観測結果や学説も正しいのだとすると、この大きな差はどこにあるのでしょう?
これにはいくつかの仮説を立てて考えてみる必要がありますね。