海に行ってからというもの、矢島とまひるは頻繁にメールのやり取りをするようになっていた。
メールの内容は、他愛のないものばかりだが、矢島にとっては直接話をするより本音が話しやすく、メールのよさを実感していた。他のクラスメートがメールのやり取りをしている意味が、ようやく分かったような気がした。
最初はぎこちなかったメールの操作も大分板についてきた。
夏休みも終わりに近づいたある日、いつものように、まひるからメールが届いた。
『ねえ、夏休み終わる前にまたどこかに行かない?
動物園に行ったときみたいに、二人でどう?』
まひるも矢島とのメールでのやり取りで、ずいぶん気持ちがほぐれてきたようだ。
矢島もまひると会うことには、あまり抵抗を感じなくなっていた。
『いいよ。沢野さんはどこに行きたいの?』
『どこでも(^^♪
矢島君の行きたいところならどこでもいいよ。
きっとどこに行っても楽しいと思うから(^_^)v』
まひるはとにかく矢島に会いたいらしい。
矢島は少し考えてからメールをした。
『ハイキングなんてどう?
俺、結構一人で山に入ったりするの好きだから。
この時期ならいろいろな花や虫や鳥なんかにあえると思うよ。
森林浴もできるし、気持ちいいと思うけど。』
『あ、それいいね。
それじゃ、私お弁当作ってくるね(*^_^*)
矢島君食べたいものある?』
『嫌いなものないから、なんでも。
沢野さん作ってくれるのなら、うれしいな。』
何のことはない普通の会話。
半年前の矢島はこんな会話すらできなかった。ましてや、女の子と二人でデートの約束をするなど考えてもいなかった。それが今は自然にまひるとできるようになっている。
昔は女の子と口を利くことさえ嫌だった自分。矢島はそんなことも忘れかけていた。まひるとなら、本当にすなおになんでも話ができるようになっていた。もちろん携帯メールというアイテムを介してではあるが。
矢島はまひると夏休み最後の日曜日に会う約束を交わした。
矢島はきっといい思い出になるはずだと、心から思っていた。自分はこんなに人と会うことを心待ちにしたことはなかった。とにかく、早くまひると会いたかった。会っていろいろ話をしたかった。
少しづつ変わっていこうとする矢島にとって、まひるはだんだんかけがえのない存在になろうとしていた。
=つづく=
メールの内容は、他愛のないものばかりだが、矢島にとっては直接話をするより本音が話しやすく、メールのよさを実感していた。他のクラスメートがメールのやり取りをしている意味が、ようやく分かったような気がした。
最初はぎこちなかったメールの操作も大分板についてきた。
夏休みも終わりに近づいたある日、いつものように、まひるからメールが届いた。
『ねえ、夏休み終わる前にまたどこかに行かない?
動物園に行ったときみたいに、二人でどう?』
まひるも矢島とのメールでのやり取りで、ずいぶん気持ちがほぐれてきたようだ。
矢島もまひると会うことには、あまり抵抗を感じなくなっていた。
『いいよ。沢野さんはどこに行きたいの?』
『どこでも(^^♪
矢島君の行きたいところならどこでもいいよ。
きっとどこに行っても楽しいと思うから(^_^)v』
まひるはとにかく矢島に会いたいらしい。
矢島は少し考えてからメールをした。
『ハイキングなんてどう?
俺、結構一人で山に入ったりするの好きだから。
この時期ならいろいろな花や虫や鳥なんかにあえると思うよ。
森林浴もできるし、気持ちいいと思うけど。』
『あ、それいいね。
それじゃ、私お弁当作ってくるね(*^_^*)
矢島君食べたいものある?』
『嫌いなものないから、なんでも。
沢野さん作ってくれるのなら、うれしいな。』
何のことはない普通の会話。
半年前の矢島はこんな会話すらできなかった。ましてや、女の子と二人でデートの約束をするなど考えてもいなかった。それが今は自然にまひるとできるようになっている。
昔は女の子と口を利くことさえ嫌だった自分。矢島はそんなことも忘れかけていた。まひるとなら、本当にすなおになんでも話ができるようになっていた。もちろん携帯メールというアイテムを介してではあるが。
矢島はまひると夏休み最後の日曜日に会う約束を交わした。
矢島はきっといい思い出になるはずだと、心から思っていた。自分はこんなに人と会うことを心待ちにしたことはなかった。とにかく、早くまひると会いたかった。会っていろいろ話をしたかった。
少しづつ変わっていこうとする矢島にとって、まひるはだんだんかけがえのない存在になろうとしていた。
=つづく=