私が学生のころの話です。

当時フィーバー台というパチンコが出始め、ちょっとした裏技で小遣い稼ぎを楽しんでいた私。当時はストップボタンというのが横についていてそのボタンをあるタイミングで押し続けると必ず大当たりを引くことが出来ました。そんなわけで私は学校の帰りには必ずといっていいほど駅前のパチンコ店に通いつめていました。

ある日のこと。駅を降りていつものようにパチンコ屋へ向かおうとしていたとき、ふとバス停に目をやると、丁度バスが来ていたところでした。普段だったらそんなものは無視してパチンコを選んでいた私なのですが、なぜかそのときだけはどうしてもそのバスに乗らないといけないような気がしてなりませんでした。私は小走りにバスに飛び乗って家へと向かいました。

家に着くと、丁度母親が家を飛び出すように出て行く後姿が目に入りました。その先には救急車が!そこは近所付き合いの暑かった老夫婦が住んでいる家の前。私はバッグを置くために家に。
「兄貴?!」
中から妹の声。そういえば風邪を引いて高熱を出して寝ていたんです。
「どした?なんか救急車が・・・それにパトカーもあったみたいだぞ。」
「さっき○○さんの奥さんから電話があって、『早く来て!早く来て!!』って、凄いあわててて・・いまお母さんが行ったから早く行ってあげて~~」

とりあえず家を飛び出したわたし。丁度そのお宅から母が出てきたときでした。
聞いてみると、寝たきり状態で認知症のご主人が、御餅をのどに詰まらせてしまい、そのままなくなられたとのこと。事故ということで、警察も着て現場検証があるので中には入れないんだと伝えられました。

ふと、気がつくと・・そういえば母も出かけてたはず。どうしたのかと聞くと、私と同じで何かに引っ張られるように急いで帰ってきたとのこと。しかも二人同時に帰ってくるなんて・・・
当時は携帯電話もある時代ではありません。緊急の電話を受けてあせっていた妹。前にも書きましたが彼女がうちの家系の中では一番の霊感の強い人間です。「早く帰ってきて~~~」の強い思いが私と母に伝わったのかもしれません。