蝉の音で母を思い出す。 | ひろしのブログ

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そうあの日も蝉が煩いほど鳴いていた。母の命日( 8月24日 ) が間もなく来る。今日と同じように暑い日々が続いて蝉も気が狂ったかのように大きな音で鳴いていた。

私は母がそろそろ危ない状況だと兄から連絡があったので、母の病院で付き添っていた。

既に意識もなく会話を交わすこともできない。昔は体も「 ふっくら 」していたのに腕や脚の筋肉は張りもなく、ただ何かがぶら下がっているようだった。

定期的に看護師がオシメの交換と痰とりにきてくれるが、固い筒を喉に差し込むと痛さに苦しむ、喉の粘膜がその都度、傷つけられるのだから身内の私も居たたまれない気持ちであった。

実家の父親もこの病院だった。終末近くなったときも同じ痰とりで苦しんだ。数十年後には母、そして今では兄が入院している。

何故か私には夏の季節になると蝉の音で実家を思い出すのである。