アメリカ合衆国大統領選挙は、2020年11月3日に実施された。

民主党候補の「ジョー・バイデン」が現職大統領の共和党候補「ドナルド・トランプ」を破って

アメリカ大統領に当選しました。

 

この選挙でアメリカの国民は分断されたといわれています。

バイデンはこの分断されたアメリカを結束すべく知恵を絞っています。

 

今日の学びは、アメリカ大統領選挙からアメリカ国民の深層心理に迫り、分断の背景を探ります。

①赤いアメリカと青いアメリカ

この図は選挙で2人の候補が代議員を抑えた州の色分けです。

我々日本人がよく知っているのは、東西沿岸部の青いアメリカです。正に分断の色分けです。

 

②潜在する白人の不安・不満・・・ホワイトナショナリズムの台頭

白人の人口構成比は年ごとに減少し6割を切ってきました。

、大統領選挙年の白人とその他人種の構成はいずれ逆転するかもしれません。

アメリカを引っ張って来たのは我々白人だと、

考えている白人の不安と苛立ちは、選挙ごとに高まっていきます。

 

 

③ホワイト・ナショナリズム

先の選挙で、7000万票がトランプ陣営の得票です。その6割が白人票でした。

これが、ホワイト・ナショナリズムを構成していきます。

これがアメリカだ。。。というわけです。

 

WASPという言葉は、ホワイト・アングロ・サクソン・プロテスタント の略称で、白人のアメリカ人プロテスタント、

かつイギリス系の上流階級を指します。

WASPエリート集団は、アメリカ合衆国の歴史の大部分において米国の社会・文化および政治を支配し、

婚姻・相続及び縁故主義を通じて諸分野を寡占してきました。その地位が揺らいできているのです。

 

地位が優位の時はとてもいい人、その地位が揺らいでくるといい人で無くなる。これが抑圧的寛容です。

アメリカ人の深層心理にはこの『抑圧的寛容』があるのです。

そこには、理念の共和国で無くなったアメリカがあるのです。

 

日本のこれからの舵取りは、このことを十分理解して進めていかないといけません。

難しい、困難な舵取りとなるでしょう。国の信念と信念の勝負となります。。。