排便力がまったくない便秘薬依存症の人に、今まで
使っていた便秘薬を止めろというのは難しい話しです。
そのため、副作用の少ない薬をうまく組み合わせることで、
腸の働きをよみがえらせ、便意を復活させることができます。
組み合わせて使うことで便意を復活させる薬剤は
以下の3つになります。
① 酸化マグネシウム
② 新レシカルボン坐薬
③ 防風通聖散( ぼうふうつうしょうさん )
今回は、前回に引き続き
「 ② 新レシカルボン坐薬 」 について解説していきましょう。。
《 ② 新レシカルボン坐剤 》

ドイツで1935年に作られた薬で、坐薬型の便秘解消薬です。
含有成分は炭酸水素ナトリウムと無水リン酸水素ナトリウム
というもので、直腸に坐薬を入れるとカプセルが溶けて
炭酸ガスが発生し、このガスで排便を促す薬です。
便意を促して直腸反射を改善するためには、もってこいの
薬剤です。

1932年のウィーン・ライナー病院のカール・グラスナー
博士の論文には、慢性便秘と直腸反射のかかわりについて、
次のように書かれています。
「習慣性便秘は今日では、その大部分が大腸運動の障害に
基づくと考えられる。この大腸運動の障害はその部位が
大腸の運動の緩慢もしくは湾曲(わんきょく)部の屈曲
で、直腸停滞または肛門停滞が問題である。その原因は
排便の抑制によるもので、排便刺激に対する応答の欠如による」

グラスナー博士の指摘からは、80年近くも前から
便秘において直腸反射が重要であるということが
分かっていたことになります。
また、グラスナー博士は、
「便意は、便が直腸内に入ってくる際に起こる」
と、排便の際の便意の重要性について言及し、
さらに、炭酸ガスを発生させる坐薬を使用して、
炭酸ガスの働きで直腸粘膜に対して直腸反射を促し、
そして排便を促すことを確認しています。
グラスナー博士は便意がないと直腸の手前で便がたまり、
おなかのガスが出にくくなることも確認していました。
そこで、炭酸ガスを発生させて、直腸反射を促す坐薬が
直腸反射の消失した便秘症の人に有効であることを
提示したのです。
残念ながらこの当時、消失した便意を坐薬によって
いかに改善させるかまでの記載はありませんが、
この坐薬が現在の新レシカルボン坐剤の原型となっています。

前回ご説明した「酸化マグネシウム」と同様に、
新レシカルボン坐剤は、腸には危険といわれている
アントラキノン系の便秘薬(市販されている便秘薬のほとんど)
ではないので、腸に悪影響を与えるということはありません。
なので、便秘解消のために一度は試してもらいたい
薬剤ですね。。
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