ミックスアップと言う言葉をご存じでしょうか?

 

 今では混同する、混ぜるといった直訳された意味で使われる場合が多いようですが、私が土木工をしていた時はぶつかり合い向上していく(効率化されていく)と言う意味で用いていました。

 このぶつかり合い互いに擦り切れる事で歯車がかみ合い、無言の連携と互いへの配慮から自然と効率化が図られ気が付けば時間も忘れるほどの高揚感と達成感を味わえる?といった言葉では何とも表現しずらい何かを私の周りではミックスアップ効果と呼んでいました。

 

 この経験からか最高の連携に言葉は必要ないという事を当時その手の技術で県5指に入る職人から教わりました。

 と言っても長年互いを理解しあった高い技術と経験が無ければ不可能でしょうけどね(笑)

 

 例えるなら祭りのあの熱気ですね。

 あの輪の中で一つの目標の為に一丸となる感覚は参加しないと分からないでしょう。

 でも見ていても祭りのあの熱気に何か魅了されませんか?

 私の言うミックスアップというのはあれに近い感覚なんです。

 

 追い詰められれば追い詰められるほどどんどん頭の回転が速くなり、どんどん神経が研ぎ澄まされ、更に追い詰められては体を動かしながら神経を尖らせていく、気が付けば24時間労働なんて当たり前で、最高連続労働100時間(睡眠無し休憩含む)を超えた時、頭のネジが吹っ飛んで元請けから現場遅れていいから一回寝てこい!と怒鳴られたのは今では良い思い出です・・・いや良い訳はないか・・・

 

 では私の言うミックスアップは無くくなってしまったのだろうか?

 

 推測の話でしかありませんが、今でも残っていると思います。

 但し、かなり上手くやっている企業の一部の社員か俗に言うブラック企業でしかあの感覚は残って無いのではないかと思います。

 

 まあ過去の話ですね。

 別に昔が良かったと言いたいのではなく、あの感覚を私はもう二度と味わう事は無いんだなと祭りを見に行って思っただけです。