下の表は5人の生徒の身長を150cmを基準にして、その数より高い場合を正の数、低い場合を負の数で表したものです。5人の生徒の身長の平均を求めなさい。
この数字は150cmを基準にして、どれだけ高いか低いかを表しています。つまり、Aは152cm、Bは161cm、Cは146cm、Dは158cmそしてEは148cmということです。
基準とのちがいをもとに平均を計算する
基準との差を利用して、平均を求める方法を紹介します。
まずは、基準との差を合計します。
問題に書いてある通り、表の数字は基準(150cm)との差です。
その数を足し算します。
2+11+(-4)+8+(-2)
=2+11-4+8-2
=2+11+8-4-2
=21-6
=15
基準との差を合計しました。15です。
次に、この15を人数(5人)で割ります。
15÷5=3
3になりました。
最後に、3を基準である150と足します。
150+3=153
153cm。
これが5人全員の平均身長になります。
わざわざAは152cm、Bは161cm、Cは146cm、Dは158cmそしてEは148cmと計算しなおすことなく平均を求めることができます。
もちろん、計算しなおして平均を求めることもできますが、全員の身長を足し算するときに数が大きいので計算ミスしてしまう可能性が高くなります。基準との差から平均を求める最大のメリットは計算スピードが速くなりミスが減るということです。
中1 数学 さくいん