爽やかだけど子供部屋おじさん【日常】 | Benjamin

Benjamin

わたしのあたまのなか。

 

 いつも通りレジ打ちをしていた時、一人の男性がバイトの面接にやってきた。

 清潔感があって背が高く、スタイルも気にかけている今どきの人というのが第一印象であった。

 

 聞いた話によると、30代無職マンガ家志望だそうだ。今の時代定職についていなくともそこまでやばいやつではないのかなとも思わなければならないのだろうが、やはり、そういう方々は一癖あるような気がする。

 

 喋るときの独特な手の動き、ぎこちない敬語や謙譲語、不自然な間の取り方など。

こういう人もいるんだと会うたびに思う。しかもわりといる。高校時代を振り返るとそんな人は一人もいなかった。中学もいたのかもしれないが自分のコミュニティーの中には見受けることのない種族だった。しかしアルバイトとして社会を見てみると、今まで交わらなかった人たちがたくさんいて、否が応でも関わらざるを得ないのだが、話をしてみると案外おもしろい。

 

 彼らは彼らなりのこだわりがあって、それがまた自分の生きる世界線が少しでも違っていたならばそうなっていなくもないかも、と思わせるような納得感もあるからだ。彼らには彼らなりの野望があって(大体名を馳せたい系の野望)、それを追い求められるある程度の親族の支援もある。若い分考慮できる将来の幅も少ない。自分がもしその立場であれば確かに彼らのように考えて行動するのもわかる話である。

 

 しかし、社会は多様性を掲げている昨今であれ、それをまるごと受容してくれるほど寛大ではない。30にもなって今まで一度も働かずに親のお金だけで自分の趣味に没頭するなんてやばいやつじゃんと一蹴する。そうして余計に彼らは社会のレールから外されて行ってしまう。

 

 誰が良い悪いとかいう話ではなく、そういう構図なんだなーとレジを打つ今日でした。