「誰でも自分は特別だと思ってるじゃないですか。
自分じゃなきゃとか俺にはきっと何かできるはずとか、根拠なんて何もないのに勝手に自信持っちゃってる奴もいれば、私には何か特別なものがあるはずなんだと当てもないのに探してる奴もいますよね。
まあ、自分が特別だと信じたいのはわかるし、自分の中で勝手に信じてる分には別にいいんです。
でも、結局そういう奴らって、自分の特別が発揮できないのは、機会に恵まれてないからだとか、今の部署が合ってないからだかとか周りのせいにするじゃないですか。
そして、挙句の果てには上司が悪いとか言い出すんですよ。
まったく、笑っちゃいますよね。
もっと自分のことよく見ろっつーのって感じですよ。
人間なんてちょっとしたレベルの違いはあっても所詮似たりよったりで、特別何かができるやつなんて滅多にいないんですから。
そもそもみんなが特別だったら、特別なんて言葉に意味がなくなっちゃうじゃないですか。」
などと、飲みの席で主張する前の会社の後輩の顔を見たら、特別太い鼻毛が飛び出しててビックリした。