ゆく、来る、時の映り | ちゅんちのち

ちゅんちのち

戯言、迷言、世迷言
方向を変えて

時は移り、陽は影を写す

そして折々に花の移り変わり

四季の移り変わり

それぞれに遷り、移し、写す

そんな時間を切り取り

写真はそこで時間を止める

 

なればこそ、そこに残せし心を

今に映して脳裏に留め置く

 

美であろうとなかろうと

それは切りとったものの特権

 

それが人に移り共感というものを共有

それがなくとも

そこに遊び心や自分の面白さや

見方が自分に在れば・・・・

私には成立

 

 

ほんの数分の影絵

陽の動きがこの障子の中を移り行く

私の車に来訪者

クサカゲロウ

ちさきやつ巨人を威嚇して

負けじと斧を構えて

元気なハラビロカマキリの子

アメバチの仲間、限定はできないけど

もどきではなさそう

花渡り

ヨモギハムシ

尻もち

 

ツバメと言う名をいただくのは

この瑠璃色なのだろうか

その名で美を壊す

蛇が食べるわけもなく

大発生することもなく

身をカゲロウと言葉にして

先駆けて時を移し

今を時として身を輝かせ

時の遅れにもその美は残して

ちさきものによりどころを与え

そして身を閉じる

二匹のツユムシの赤きゆりかご

日々の移り変わり

いつの間にか梅雨と言われ

その谷間の暑さに

身の重さを感じ

知らぬ間に時の移りは

季節の移り変わりに

 

早々と紫陽花は実を結ぶこともなく

アガパンサスが花軸を伸ばして

タチアオイが下から上えと登りながら

誇示して輝く

 

色んなものの移り変わりの中に

時だけではなく

人の移り変わりも

 

古き良き時代をと言うのは自分が生きた中で

一番楽しかった時期の人々

さて記憶に残るのは

 

そう考える時振り返れば

過ぎ去りし日々が遠くて

 

今を生きながら今を楽しめぬ

過去に目をやれど

そこにも苦と言う言葉多く

移り行くことは前に進む

今は坂を転がるがごとく

 

ちゅんちの離(ち)

別れることは既に決まってはいるが

はてさて・・・・