記憶にある限りの最初の恋人は、のりちゃんだったと思う。
のりちゃんは、同じ年で、女の子のようにかわいく、やさしい人だった。
住居は、離れていたけど、母同士がとても仲が良かった事から、頻繁に会うことができデートも公認でできた。
公園や遊園地などで手を繋ぎ、隙をみてはキスしあう仲だった。
聞かれれば、「恋人どうし」と答える、かわいい恋人だった。
しかし・・・彼との仲は、2年ほどで終わった。
シュウジクンは、同じクラスのにいた、すごくおもしろい子。
いつも私を笑わせてくれ、私の嫌いな事を肩代わりしてやってのけてくれる紳士だった。
ほんの少し、彼を恋人にしていたけど・・・
私の前に新しい王子様が現れた。
広一君は、メガネをかけた秀才だった。
少し長めの髪が、育ちの良さを物語ってた。
学校の行き帰りは、悪戯をしかける男の子から私を守ってくれ、
帰宅後も、来てほしいと言えば、すっとんで来てくれた。
ある日、近所の公園へ二人で向かう途中、突然広一君が立ち止まった。
「キスしていい?」
答える前に抱きしめられていた。
すごく寒い日で、広一君の唇はとても冷たかった。
あまりにも急なキスで、驚きと恥ずかしさで走って家に帰った。
数ある中でも最高に印象的なキス。
いつ思い返しても、ポッとするようなキス。
広一君。。。
でも・・・
私が公表してるファーストキッスは、広一君との初々しいキスではなく、
私が熱くなった初めての相手とのもの。
広一君とのキスから6年もあとの話。