2021.1.1  1回目の訪問


元旦。

体を凍らす寒さの中、初詣よりも先に足を運んだのが、熱めのサウナで有名なここ、東名厚木健康センターである。


昨日の年末格闘技番組での余韻を残しつつ、熱めのサウナ好きとしてはずっと気になっていた意中のサウナに新年早々訪れることが出来、ややテンション高めな私はシャワーを浴び終わり鏡を見た時、自身の口角が無意識に上がってることに気づき、慌てて平常心を取り戻す。

冷静になりあたりを見渡すと、心なしか家族連れの方が多いように感じる。少し賑わった浴室内にお正月ならではの温かい空気を感じほっこり。


バブルジェットバスや、薬湯、草津温泉の湯や炭酸泉など、どれも魅力的なお風呂の数々に、いつもより長めに様々なお風呂に浸かる。

一通りのお風呂に入り、いざサウナへ。


入った瞬間いつもとは違う何かを感じ、ふと温度計を見ると、室内の温度は93℃

93℃!?と二度見をしたが、なるほど、、これは確かに熱いで有名になるはずだ、、と納得。

広めの室内は人も少なく、座る場所は選び放題だったため、いつものように1番上の段に腰掛ける。


あづい


じりじりと照りつける熱さと、熱めのサウナに備えて多めにとった水分から、いつもは早くても8分程度は汗が出てこない私でも座ってものの2分程度でじわじわと汗が出てくる。

湿度はそこまで高くない為、カラッとしているが、汗は止まらない。目を瞑ると見渡す限りの砂の海でラクダに跨る自分が汗だくになっている姿が浮かぶ。

砂漠、と言う場所に行ったことがないが、きっとこんな感じだろう。

しかし何にしてもこの熱さ、、絶対に水風呂が気持ちいい。そう確信があったため、12分耐えることが出来た。

普段どこのサウナへ行っても基本12分でサウナをでるが、このサウナを12分耐えるのはなかなか根性が必要だ。

そんな風に思いながら、12分きっかりでバッと立ち上がり、早足で水風呂へ向かう。


は〜〜〜オアシス。

砂漠の真ん中に水風呂があったならば満員御礼だろうな。などと思う。

やはり、熱めのサウナで温まった後の水風呂は格段に気持ちが良い。

温度は14℃とやや低めではあるが、なんと言っても砂漠をしばらく歩いた後なのだから、この低さがベストなのだ。

冬の空の下、外気浴をするためにオアシスのような水風呂に浸かるのは1分といつもよりやや短めにして、外にある整いイスへ向かう。


はあ、、

なんて気持ちがいいのだろう。砂漠の真ん中に水風呂を置き、その横にベンチを置いたら相当儲かるのではないか、、などと考えながら、自分からもくもくと出ている湯気が、冬の空に消えていくのをただひたすら見つめていた。


2021年。

今年はどんな年になるだろう。

もしかしたら今年、何か良くないことが起こるかもしれない。はたまた自分では想像しきれなかったほどの幸福が舞い込むかもしれない。

そんな計り知れない期待があれば不安もあるけれど、それでもいいじゃない、と思うことが出来た。何か良くないことがあればここに来よう。何か嬉しいことがあってもここに来よう。

そんな風に思える場所がまた一つ増えた喜びを噛み締めながら、私はまた、サウナ室に向かい、2セット目を始める。


3セット目が終わる頃には私はすっかりこの熱いサウナのとりこだった。

これから先これより低い温度のサウナで果たして満足出来るだろうか、、

そんな一抹の不安を残しながらも、大満足の2021年サウナ初めとなった。ありがとう、厚木健康センター。