数年前、職場で年上の後輩と仕事のやり方でバチバチにやり合った時がありました。
後輩は一風変わったキャラで主張が強めのタイプです。
先輩として仕事を教えている私は、自分が教わった時のように仕事を細かく細かく教え、時には注意をしていました。
ある時、後輩がブチギレました。いちいち細かい!
こちら側の言い分は、いちいち言われたくなかったら1回で覚えろ!
こんなやり取りから派生する喧嘩は夜遅い時間に二人っきりの空間で繰り広げられなんとも恐ろしい光景でした。
翌日、この事を上司に話しました。
ですが話を聞いてくれましたが解決することもなく
その後輩に対する怒りを持ち続けながら働き、間に入っても適切な指導をしない上司に悶々としていました。
ずーっと後輩が許せない!絶対許さない!とどんな自分に向き合っても出てくるこの言葉
「許す」ということがこんなに難しいとは、、、
ある時、ずーっと持ち続けていたある違和感は自分の中で解明され、やっと自分で感情を解くことができました。
モヤモヤした正体は、何度訴えても伝わらない上司への怒りでした。
先輩や上司が間に入ってもっとその後輩に指導をしてほしかった。
その言葉が、その行動がどんなに失礼なことなのかをしっかり指導してほしかった。
結局、私が一人で戦い、一人で悔しい思いをし、教えに沿って真面目に働いてきた自分の報われなさがとても悲しく涙が止まりませんでした。
ルールを無視して適当に仕事をしている後輩は楽しそうで、真面目にルールに沿って仕事をしている自分は苦しい。
何なんだろうとなんだか悲しかったです。
怒りの矛先がその後輩ではなかった、上司や側にいた先輩への怒りだったんだと気づいた時
妙に納得した感覚とガチガチに凝り固まっていた怒りの感情が解放された感触がありました。
自分の理解者がいないみたいでとても悲しかったです。
自分は自分の一番の味方だと知っていても、理解して欲しかった人に理解されない悲しさは辛い。
そう、怒りの裏側は「悲しみ」です。
悲しかった
その気持ちを、ただただ自分で受け止めて共感して側にいる。
これだけで良いのです。
誰かに分かってもらおうとするのではなく、自分が側にいてあげる、寄り添う。
頭では分かっていても体験して初めて分かる感触でした。
謎が解けて、自分で自分の感情を理解して共感できた瞬間、感情が一気に解け涙が止まりませんでした。
この出来事をきっかけに、感情が解けるとはどういうことなのかを身体を使って体感することができました。
今となってはこの出来事に感謝します。
頑なに自分が正しい!分かって!!と思っていたこの出来事は
実は、感情を解放する体験をするために現れた出来事なのかもしれません。
解けたその先には次のステージが待っている
一皮剥けて楽になった私は、次のステージに向かう準備のため
その職場を感謝を持って退職しました。
自由な後輩よ、ありがとう。
一人では解けない感情も、誰かの手を借りたら解ける時がくる
そんな体験をしながら、前に進むお手伝いをこれからもしていきます。
人生の主人公は自分✨
今日も自分のために生きる♡