春分にはボタモチをいただきます。
寒い冬の季節が漸く終り、春分の日が近づくと何となく暖かさを感ずる季節になりました。今年の冬は当地では思ったより雪の日が少なく、玄関前から道路までの除雪に悩まされた日は少なかったように思います。
その代わり、二月頃からから杉の花粉が多く飛びまわり花粉症に悩まされています。二階のベランダには花粉で黄色に染まり、今までに罹ったことがないのに花粉症でしょうか、鼻がグスグスします・・・・
さて、春分・秋分というのは暦の上でも重要な日で、太陽が真東から出て真西に沈む日です。年により日が異なります。春分・秋分の日が決まるのは前年の2月1日で国立天文台が決定することになっています。
この数年の春分・秋分の日を振り返って見ると、次のようになっています。
年 春 分 秋 分
2016 3/20 9/22
2017 3/20 9/23
2018 3/21 9/23
2019 3/21 9/23
2020 3/20 9/22
2021 3/20 9/23
2022 3/21 9/23
2023 3/21 9/23
春分の日は太陽の黄経が0度になる日、秋分は黄経が180度になる日と決められています。つまり天球の赤道と地球の黄道の差は23.5度ほどの違いがあります。これが交わった所が春分・秋分になります。この日は、太陽の出て居る日中と夜がほぼ12時間づつになる日です。
この日、彼岸とは、仏教関係でも意味のある日でサンスクリツト語で波羅密多(パーラミータ)と言い至彼岸の意味で煩悩と迷いの世界の此岸(しがん)から六波羅蜜の修業で悟りの世界(彼岸)の境地に到達することが出来るというものです。それで、この日を中心にした7日間を彼岸と言い先祖様の供養をすることで功徳があると言われています。
仏教では「西方極楽浄土」と言う言葉があるように、真西に日が沈むこの日には彼岸会などの法要が行われます。
お彼岸にボタモチ・おはぎを食べる習慣がありますがボタモチはボタン餅から来たもの、おはぎは萩餅からと言うことですのでおはぎは秋の彼岸にボタモチは春の彼岸のものです。
ボタンの花の赤色に近い小豆を使用した餅ですが、地方により相違はありますが、ボタモチには漉餡を使用し、おはぎには粒餡を使用する所もあります。
当家ではいずれも粒餡で拵え、おはぎとの区別はありません。

