知らなかった!ぬいぐるみ撮影→「ぬい撮り」

 

「ぬい撮り」。大変お恥ずかしながら、私はこの言葉を先月(2020年6月)に初めて知りました。しかし少し調べると、もう何年も前からあることで、ニュース的に話題になったりしたこともあるようです。実践者の方々、大変失礼いたしました。

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私の自己紹介にかわる記事はこちらです。

「50過ぎの会社員が? 猫のフィギュアを作るに至った訳」

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私同様に、ご存じなかった方のためにお伝えしますと、「ぬい撮り」とは、ぬいぐるみを主人公にして様々な場所で写真を撮ること。「ぬいぐるみ撮り」のこと、だそうです。「ぬい撮り」で検索すると、ずらーーっと出てきます。いろいろ。

 


上記写真は「ぬい撮り」ではなく、ぬい撮りで刺激を受けて、私が「猫フィギュアを主人公にした写真を撮ってみよう」と思いたち、撮影してみたものです。



そのストーリー性と撮影者の思いが熱い。


で、私が先月たまたま「ぬい撮り」というものを知り、興味を持ち、少し調べてみて、作例などを見たとき。「何かがピンと来るもの」がありました。人様の著作物なので作例をここでご紹介することはできないのですが、しかし、自分の中で何か感じるものがありました。


それは被写体はぬいぐるみですが、その造形物を主人公にして、あるストーリー性のあるビジュアルを作っているところに私が反応したようです。それはもちろん自分の作品である「猫フィギュア」の世界観を、人様に感じていただくことの大きなヒントを感じた、ということです。


私は多摩美のグラフィックデザイン科卒で、大学生当時はかなり写真について勉強をしました。まだ当時はデジタルカメラは存在せず、オートフォーカス技術がミノルタα7000で一気にメジャーになった時期です。(なおその後ミノルタのカメラ事業はソニーへ移り、現在のソニーのカメラにαの名前がついているのは、ミノルタからの名残ではないかと思います。私の推測ですが)


そのため自分の猫フィギュアを撮影する時、露出やライティングやフォーカスなどの観点で技術的な知識はそれなりにあり、現在のデザイン系の仕事でも活かしています。

しかし先月「ぬい撮り」を知って、「あー!」と感じたのは、被写体に、より感情移入した表現であることを強く感じた、のだと思います。そしてその「思いの力」を感じたのだと思います。

写真技術的には当然、うまい人、うまくない人はいるかと思いますが、それ以上に、その写真が「楽しそう」という感情がとても伝わるものが多いように感じました。撮る方が、楽しんで撮っているのだと思います。


そこで私は大変、感銘を受けました。



アートの撮影、3つの方向性。

私はこの「ぬい撮り」を見て、今までの自分の撮影に対し、新しい世界を感じました。


それは今までの私の撮ってきた手法が悪くて、ぬい撮りの手法が良い、という二極化した考えではなく、今までの手法に対して、新たな視点が増えたという感じです。

 

 

あえて自分で整理すると、モチーフを撮影する時に、3つのアプローチがあるように感じます。


1:客観的撮影


1つはモチーフを客観的に、記録のように撮影するアプローチ。それは例えば美術館の図録で、彫刻作品を撮影する時などが代表でしょうか。背景は無背景でシンプル、他のイメージが付加されないようにグレー背景などが多いかと思います。グレーでない場合でも、モチーフ自体をよく見せるための撮影方法です。






2:持ち主視点の撮影


2つめは、持ち主の視点のアプローチです。これはモチーフと持ち主の関係を描きます。持ち主の部屋に置いてある時のイメージや、また持ち主の生活の中でイメージが広がるような写真になることを目指して撮る方法です。






3:モチーフ主観の撮影


そして今回「ぬい撮り」で感じたのが3つめのアプローチ。モチーフが主人公になった写真です。これは今までの2つとはまた違う次元の考え方で、モチーフにとっての世界を描くようなことかと思います。






第二、第三の撮影を充実させたい。


この3つの撮影アプローチはそれぞれの魅力がある方法なので、用途によって使い分けるのが良いように思います。

 

そして私としては、今まで、圧倒的に第一の「客観的撮影」を中心にしていました。それは、モチーフを良く見せたい、という思いが強かったからです。

 

その後、「猫フィギュアがある生活の楽しさ」を発信していくなら、第二の「持ち主視点の撮影」を心がけようと、その写真をトライし始めているところでした。

 

しかし、そこで第三の「モチーフ主観」の世界を「ぬい撮り」で改めて知ることになり、この世界も非常に魅力的だなと感じました。

 

そこで第二、第三の撮影を、今後、意識的に充実させていきたいと考えています。そして、撮影者自身が楽しそうな写真で、猫フィギュアの魅力をより感じていただけるよう活動してみたいと思っています。

 

 

 

 

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