マレーシア有閑マダム紀行 其の5
お昼ご飯はマラッカ名物チキンライスボール(っていうのかね?)の有名店『和記鶏飯團』へ行きます。
お昼もとっくに過ぎ、3時になろうという時間帯にもかかわらず長蛇の列。
「いつもここは混んでるんだけどね~。これだけ並んでても回転が早いからすぐ食べられると思うよ。」とのこと。
間口は普通の店なのですが、中庭がありその奥にも部屋があり、京都の町家のように奥行きが広い造り。
名物の海南鶏飯は蒸した鶏肉をニンニクの効いたタレにつけたものと、鳥のダシで炊いたご飯をボール状に丸めたモノがセットになっています。(お好みでチョイ辛ソースをつけて食べる)
それらに副菜として野菜炒めをオーダーしました。
お墓参りを思い出す形状の団子の山。
「子どもの頃、お墓参りの団子が無性に食べたかったんだけど、あれは今思うとけっして旨いモノではなかったな・・・でも、このライスボールはあっさり鶏味で美味しい。」
「スーパーにも海南チキンライスの素が売ってるから、買っていくといいよ。炊飯器に素と鶏肉の塊を入れてスイッチを入れるだけで作れるってヤツ。」
これだけの量でさすがにお腹がいっぱいになったので、ふたたび蒸し暑いマラッカの街をふらふら歩きます。
西洋と中華が化学反応を起こしたかのような建物群が可愛らしい。
ジョンカーギャラリー(Jonker Gallery)という洋服屋さんに入り、カードを使えると知った瞬間購買欲のスイッチが入りまして、
ワンピースとTシャツとショートパンツとチュニックをお買い上げ
「これから夏に着る洋服を一気に調達できて満足~♪毎年ここに来て夏用の洋服を調達したい気分。」
次に(バリっぽい)アジアン雑貨屋さんで、ランチョンマットやら土産を調達。
「ここにもさっきの店が?」
ジョンカーギャラリーはマラッカのあちこちに支店がありました。
店によって並んでいる商品が違っているのは店長さんのシュミなんでしょうか?
あまりの暑さと、買い物熱でクタクタになったところで、これまた有名店『Jonker88』でかき氷を食べました。
黒砂糖とココナッツミルクがかかっていて、甘い煮豆や緑色の寒天のようなモノが入っています。
「ここのかき氷は大盛りだから2人で1杯が適量なんだ。」
かき氷そのものの画像がないのは店内が混みあっていて立ち食いだった故、撮影の余裕がなかったからです。
さて、若干体力が回復したところで、さらにお買い物。
ニョニャシューズと呼ばれるビーズ刺繍を施したサンダル狙いで偶然入ったお店で、
「可愛いは可愛いけどね~。それなりに値段は(1万円弱くらい)するよね。」
「サンダルは新品のときはいいけど、履いているうちに底の部分がペロッと剥がれたりボロボロになったりするからね~。こっちに住んでいれば直してくれるんだろうけど。」
「アタシは履物には実用を求めるタイプなんだよなぁ・・・」
結局、サンダルではなくて白のブラウスを購入(爆)
この店でどうも気になったのは社長らしきおっさんが半裸族(上半身ハダカ)ということでした。さすが中国文化圏といった感じ。(←見慣れている私達)
「この辺だったかな~。超オススメのタイル屋さんがあるんだ。多分ずきんは好きだと思う。アタシは白い店って呼んでる。」
TEMPLE STREET/テンプルストリート
Art & Crafts Collection
13 jalan jalan Tokong 75250 Melaka
場所はチェン・フン・テン寺院(中国風寺院)の近く。
(以下中国語で会話)
「ラオバン(社長)!久しぶり。覚えてイルカ?」←いきなりなれなれしい。
「あぁ。モチロン覚えてるよ。」←本当かどうか怪しい。
「ホントかよ~(笑)ちょっと見せてもらうね。」
と言って、店舗奥の工房まで突撃。
「コレ、日本の雑誌ね。私ここに写ってるよ。若いでしょ。」(恐らく10年ほど昔のるるぶ)
「ホントだ~。若い!けど、今の方がずっといい男だよ。」
「そんなことないって(照)老けた老けた。」
「面白いでしょ、このおっちゃん。腕もかなりいいし、センスもいいんだ。うちにも前に買った小っちゃいタイルの額がいくつかあるよ。」
廊下や洗面所などにちょっと飾るのにちょうど良さそうな小さいタイルを額装したヤツを自宅用と土産用で5点買うことにする。
「こんなに沢山買うんだから、安くしてね。」
「いやぁ、それはできない。」←頑な。
「このオッチャンいっつも絶対まけてくれないんだ。」
「じゃあ、何かオマケつけて~。」と言いながら、工房内を物色するウチラ。
「分かったよ。このタイル(額装してないヤツ)をつけるから、それで勘弁してよ。」
「えっ!?ホントにいいの?良かったね~ずきん。アタシ何度もここに来てるけど、今まで一度もこんなサービスしてもらったことないよ。」
アタクシとしては5つも買ったのに、日本円にして7,8千円という安さに驚きで、値引きしてもらうつもりは全くなかったのだけど、いいオッチャンじゃないか~
その後も、日本まで持って帰るから割れないようにプチプチでくるんでくれだの、重いから袋を2つに分けろだの、もっと丈夫な袋はないのか?だの、散々わがままを言う。
しかもマッチャンは
「ねぇ。前にアタシが買ったヤツよりも今回、木の枠が良くなってるでしょ?なのに同じ値段っ!?アタシも新しい枠の方が良かったな~」としつこく絡んでいました(爆)
「悪いね~。マッチャンにもこんなに荷物持ってもらっちゃって。」
「買い物熱がここに来て爆発したね(笑)楽しんでもらえて良かったよ。あまりに買いっぷりがいいんでアタシも面白かったし。」
さすがに両手に荷物でふらふらになってきたので、
「夜市が始まるにはまだちょっと時間がありそうだね、あたしゃさっきから喉がカラッカラなんですけど~。」
「やっぱり?アタシも水分補給が必要だと思ってたんだ。」
ということで、目についたカフェ(ポルトガル料理屋っぽい)に入り、水分=ビールを補給したのでした。
お買い物三昧のマラッカ。
「ねぇマッチャン。アタシ、こんなに買い物したのにまだマレーシアのお金1リンギットも使ってない。全部カード払いだよ(笑)」
「可以用信用カー?(中国語。クレジットカードは使えるか?)って言ってたもんね。またこれでマイルが貯まったら旅行できるやん。」
「そう言われてみれば、中国語が通じるから英語もほとんど使ってないや。イイネ~♪マレーシアは便利で。」
夜市へ続く