マレーシア有閑マダム紀行 其の3
快調に車を飛ばして、オモシロショッピングセンター(かの有名ブランドバッグなどの○○モノが堂々と売られている)や果物市場へ行きまして、「さて、次はお茶でも買いに行こうか♪」と車に乗り込みエンジンをかけ・・・
・・・かからないΣ(゚□゚;)
弱々しく「ヒョ~ン」みたいな音しかせず、一向にかかる気配がしない。
「うっそ~!どうしよっ!?マジで?」
車のボンネットを開けて、覗いてみたところで女子2人としては全く原因が分からず。
そうこうしていると、先ほど果物を買った水島ヒロ(似のお兄ちゃん)がどこからともなくケーブル(っていうんですか?赤と黒の洗濯バサミみたいなのがくっついてるヒモ。)を持ってきて、別の車のバッテリーから動かしてみようと試みてくれました。
「なんて親切なんだ~」と感動したのも束の間、どうやらそれでもエンジンはかからないらしい。
「バッテリーがダメになってるから、どうにもできない。」らしきことを言われ、「あちゃ~。参ったね。」と今度は車の販売店&メンテナンスへ電話をかけて、「すぐに何とかしてくれ!」と要請を出しまして。
待つこと(恐らくたった10分ほど)で、シビレを切らして再度しつこく電話をする。
「そのメンテナンスの人がここまで来るのに一体ウチラは何分待てばいいわけ?すぐに彼らに聞いて折り返し電話してよね!」と言っておるのだが、「今、向かっているので待ってくれ。」と言うばかり。
「そば屋の出前じゃねぇんだよ!」と、半ギレ状態でさすがに炎天下数十分立っていると、かなりの体力を消耗しつつありました。
「仕方ないな。ちょっと冷たい飲み物でも買ってくるわ。そこの日陰で待ってて。」と言うので、
果物屋の軒先にあったイス(もれなくプラスチック製)をお借りしてくつろいでおりました。
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上方の丸っとした果物が「果物の女王」マンゴスチンというヤツですね。
非常に美味でございました。
下のはランブータンだわね。
ライチによく似た味がします。
マッチャンがジュースを抱えて帰ってくると、果物屋のおっちゃんが座っていたイスも巻き上げてお借りして、しばし休憩。
「そう言えばさぁ、前にアタシの車のバッテリーがあがってエンジンがかからなかった時って、車の電子ロックも作動しなかったんだよねぇ。」
「なのに、今は車の鍵はちゃんとかかってた。よね?」
「ってことは、バッテリー以外の何かが壊れてるってこと?」
「よし。もう一度試してみよう。」
と、再度エンジンを回したら、かかったではないかっ!
ナゼだ?我らと同じくクールダウンしたからようやくやる気が出たのか?
「お~っ!かかった~!この勢いでメンテナンスの店に乗りつけるぞ!」
「二度とエンジン切らずに突っ走ろう!あ、イス借りた果物屋のおっちゃんにお礼言ってくるわ。マッチャン、今度あのお店でも買ってあげてね。」
「しかし、これが明日のマラッカじゃなくって良かったよ~。」
「マラッカに向けてしっかりメンテやってもらわないとね!」
そして、運転しながら
「今、エンジンかかって、そっちに向かってるから!分かってる?イングリッシュ、OKか?えっ!メンテの人もうすぐ果物市場に着くところ?もう遅いよ~!トゥーレイトね!」
と、英語でまくしたてている。
「っていうかさ~。こっちが英語でしゃべってるのに、何でマレー語で返してくるかな?ホントに伝わっているんだろうか?って疑問だよ。」
「そう思うと、日本のJAFってすごいよね。日本全国どこにいてもすぐに駆けつけてくれるって言うもんね。」
「でも、ずきんが一緒にいた時で助かったよ~。一人だったら完全にパニクってた。あの落ち着きはさすがだね~。」
「いやいや、旅にトラブルはつきものだからね(←マリア様のような微笑)。マッチャンこそ相当たくましいと思ったよ。」
お互いを讃えつつ、瀕死のエンジンで無事車の修理センターに到着したのでした。
聞くところによると、マレーシアにおいて日本のような車検制度ではなく5000キロ毎だとか、走行距離に応じてメンテナンスに出すのが一般的らしい。
乗りつけた自動車メーカーはプロドゥア(Perodua)というマレーシアとダイハツの合弁会社で、「日本で見たことあるカタチ」の車がたくさんあります。
ちなみにマッチャンの愛車は日本でいう「パッソ」と同じ型。←ダイハツもトヨタの傘下。
マレーシアでは車の減価償却率が低くて、150万円の新車を数年乗り回しても下取り価格100万円くらいで売れるとのこと。
「だからアタシはこっち(JB)に来たとき、真っ先に車を買ったの。モチロン現金でね。」
「やはりアナタはただものではないよ。」
1時間くらいじっくりかけてメンテナンスをやってもらいました。
何しろ明日からマラッカに遠出する予定なのだからね。
ちょうどその時、外はスコールのような大雨。というか激しすぎるスコール
「ホントにすごい雨だね。外にいたら一瞬でずぶぬれだったよ。」
「ある意味、運が良かったかもね。仕方がないから今日はこのまま帰って、家にあるもので適当に夕飯にしようか。旦那も外で食べてくるから帰りが遅くなるって言ってたし。」
メンテナンスですっかり出だし快調な車に乗って、あの豪華コンドミニアムに帰りマダムお手製の料理&ワインで夜更けまでしゃべり通したのでした。
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自作のハムってどういうことよ?(尊敬)
今、画像を改めて確認すると、ワインの前にビールもしっかり飲んでたようだわね(笑)
外国で、車の修理工場に行くというのも稀有な経験じゃありませんこと
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