イギリスに2年間留学してきたの。
弁護士になって5年くらいプラクティスしてから、それから留学した。
ソリシターになるための、コースで。
1年目は、イギリスの法律を、基本的なものを全部勉強して。
そのころ、EUの法律も勉強したよ。
試験が、1年間に、何度かあるの。
月に1回くらいあったと思う。
それを、すべて、パスしないといけないの。
イギリスに入って最初のころは、パスするのがやっとだったけど、だんだん慣れていったよ。
フラットと呼んでいたけど、アパートのようなところに住んで
1階に、家主さんが住んでいたの。1階というのはグランドフロアね。
だんなさんは、銀行に勤めている人で、おくさんの方は、なにかの、ドクターだと言ってた。
いまだに、なんの、ドクターかは、わかんない。
ただ、覚えているのは、
家賃を持って行ったときに、わたしは、ドクターなのよ、と言っていたこと。
それと、だんなさんの名前は、ジョンで、
家賃を持って行ったら、家賃は、ジョンにわたしておいて、と言われたこと。
うーーん。この意味は、いまだにわからない。
日本では、人の名前に、さん、とか、ちゃん、とか、さま、とかをつけることが普通だから
イギリスでの最初の、カルチャーショックは、
まあ、ジョン様ということもないけど、
ジョンに渡しといてくれ、といってるときの、ジョンが、とてもさりげなく、
なんの、名前かなと、一瞬わかんなかった。
あーそうか、日本では、うちの主人が~みたいなことば、いまでも健在だもんね。
バッキンガム宮殿の横を、車で通ったときに、
友達が、指さして、チャールズがなんとかかんとか、と言ったんだけど
それも、
どこのチャールズなんだろう、ってほど、自然にチャールズっていうわけよ。
日本だったら、そのお立場のかたに対する、敬称が。。。あると思うけど。
でも、みんな、チャールズって呼んでるっていうんだよ。
わたし、ちょっと、おちょくられてるかな。(まあ最近は慣れましたけど)
だから、逆に、こっちからも、いってやったよ。
日本では、公衆浴場という、パブリック・バスがあって、
そこには、男性も、女性も、みんなはだかで一緒に入るんだけど
入るときには、きちんとした、あいさつの仕方があって、
お湯に、入るときには、「失礼します」 って言って、頭を下げながら、入るんだよ。
って教えてあげた。それで、しつれいします、の発音を、何度か練習させてあげたよ。
それから、お店に入ると、かならず、いらっしゃいませ、と言われるので
正しい、日本的な礼儀作法としては、
「いらっしゃいました」 と答えるんだよ。
って教えてあげた。外国人には、やっぱり、日本で楽しく過ごせるようにね!