あるところの近くまで行ったけど
入れないってこともあるんだね。
入れないことには理由があるんだろうけど
天気もいいし、やんばるまで行くのは初めてだったけど
ドライブ自体は、なにも困ることはなかった。
ただ、その本来の場所ってのが
全然分かんなかった。
クルマでぐるぐるした後に
近くにいる人にきいたけど
そこまで行っても、なんの目印もないし
そんなに簡単なところではなかった。
なにかきっと、わたしには行かなくてもいいという何かなんだね。
がっかりするというよりも何か知らないけど、勇気をもってやめることができた
というところを、実感している。
軽自動車で、道路を走りながら、いつの間にか、みんなの中で一番になって走ってた。
わたしが、いちばん、先頭を走る。
わたしの前に、車はいない。わたしの後ろに、車が連なる。ああ、道路よ。
なんか、高村光太郎の、道程みたい。
行列のできる、軽自動車。
なんて、ポジティブな言い方なんだろう。
後ろのクルマのみんな、ごめん。
帰り道、すごい大きな、大黒様のようなお姿をちらっと、見た。
なんか、これでよかったんだよ、というメッセージのように、感じた。