弁護士の萩田です。いつもありがとうございます。
政府は、男女間の賃金格差を公表する方向で検討を進めています。
日本は、男女の賃金格差が大きい国の1つです。
日本のフルタイム労働者の平均賃金は、
・男性平均 34万円
・女性平均 27万円
です。
ほぼ30%の格差あります。
欧米諸国の男女間の賃金格差は10%台なので、日本の賃金格差が目立ちます。
このような賃金格差をなくすためには、まず企業別の賃金格差を公表するのが大切です。
企業ごと比較されると、就職活動にも影響するし、株主からも社会的公正の観点から注文が入るでしょう。それによって間接的に賃金格差を是正することができそうです。
政府は、
・女性活躍推進法にもとづく公表
・有価証券報告書による公表
の2種類を考えているようです。
実は、有価証券報告書は、1999年まで、男女別の従業員数、平均勤続年数、平均年齢、平均給与額の記載が義務づけられていました。なぜこれが廃止されたのか真意は分かりませんが、復活することは良いことです。