弁護士の萩田です。いつもありがとうございます。
先月、Amazonの創業者ベゾス氏が、宇宙旅行をしたことで有名になりました。
宇宙旅行といっても、ガガーリン(ソ連)のように地球を1周したわけではなく、大気圏を脱出して10分後に戻ってくるということなので、宇宙にちょっと顔を出したていどです。
経営者がこんな短時間の旅行の気分も味わえないことのために大金を使う一方で、Amazonで働く従業員はものすごい労働条件で働いています。
しかもアメリカでは、Amazonで労働組合を結成しようとするとものすごい妨害があるようです(大統領選かなにかでも問題になっていました)。
皇帝と奴隷のような格差です。
史上初めて人工衛星に乗ったガガーリン飛行士は「地球は青かった」という哲学的な台詞を残し、月面着陸したアームストロング船長(アメリカ)は「この一歩は小さな一歩だが、人類にとって偉大な一歩だ」という名言を残しました。
ベゾス氏は「従業員とお客さんが宇宙旅行費用をすべて支払ってくれた」と言ったそうですが、先人と比べるのも憚られます。
宇宙から見える人工物は万里の長城だけと言われてきましたが、ベゾス氏は、労働者が暑さにあえいで働くアマゾンの巨大倉庫が見えたのでしょうか?
格差・貧困をなくすためには、経営者にも理性が求められると思いますが、どうですか?