コロナ後の労働環境(2) | 弁護士の労働問題解決講座 /神戸

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弁護士の萩田です。いつもありがとうございます。
 
コロナが過ぎ去った後、労働環境は大きく変わる可能性があります。
 
今回は、フリーランス、ギグワークについて
 
フリーランスは、仕事に応じてその都度契約をする自営業者です。
 
ギグワークは、単発の仕事です。
 
つまり、雇用契約のように長期間の勤務を前提としないで自分の判断で働く方法です。
 
テレワークが拡大すれば、企業は、事務所に人を集めて働かせる必要がないことを実感します。
働いている人の企業への帰属意識も低下するでしょう。
 
雇用契約の場合は、労働時間や最低賃金など規制が多い。
それならば、と企業側では、労働者を雇用するのでなく、フリーランスの利用を増やしていくでしょう。
 
テレワークが簡単にできるようになってしまうと、外注化方式でフリーランスの拡大が予想されます。
 
考えてみれば、近代の資本主義・雇用社会が成立するまでの経過は、
 
農民(農奴)による自給自足
   ↓
問屋制家内工業による農家の副業
   ↓
工場制手工業による協業と分業
   ↓
機械制大工業
 
となっていきました。
 
1つの事務所に大勢の労働者を集めて仕事をする形態は歴史的なものです。
 
機械制大工業が成立した際に、労働時間をめぐって、工場法の立法をめぐる争いがありました。
きたる未来には、フリーランスの保護法制が必要になり、それをめぐる社会運動が広がるのではないでしょうか。