弁護士の萩田です。いつもありがとうございます。
以前、証人尋問は無駄か?という考察をしてきました。
裁判官から酷評されるほど民事の証人尋問は、難しいのです。
とある本を読んでいると、「証人尋問はほふく前進のようなものだ」という一節に出会いました。
ほふく前進。
そう、軍隊などでやる(自分はやりたくない)うつぶせになって、トカゲのように歩く方法です。
ノロノロ進みます。
ノロノロ進みます。
つまり、少しでも前進できれば御の字、というのが証人尋問です。
ところで、弁護士なら誰でも、フランシス・L.・ウェルマンの「反対尋問」(タイトルが「反対尋問の技術」というのもあります)という本に夢中になったことがあるはずです。
反対尋問の成功例と解説を集積した、良書です。
反対尋問の成功例と解説を集積した、良書です。
ながらく絶版になっていましたが、最近、ちくま文庫から、出版されました。
現代日本の民事裁判は、ウェルマンの時代とは全く異なるので、これほど上手くいくことはありません。
しかし、かならず参考になるはずです。
しかし、かならず参考になるはずです。
以前は、ミステリー小説と同じ講談社文庫から出ていたので、弁護士のみならず、一般の方もおもしろく読めます。