お城の堀をみて奇策を思う | 弁護士の労働問題解決講座 /神戸

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弁護士の萩田です。いつもありがとうございます。
 
お城の堀といえば、皇居(江戸城)や姫路城をはじめ、多くの城では水をたたえた堀が一般的です(水堀)。
 
たまに、水が入っていない「空堀」もあります。
 
どちらも、敵がお城に侵入できないようにするための守りです。
 
ところで、お正月に、山中城址を見学してきました。
 
戦国大名の北条氏がつくった山城です。
 
水堀や普通の空堀とは違います。
 
堀の中に、まるで障子のようにスジが入っているのです。その名も「障子堀」。
 
敵がお城に侵入できないようにするというよりも、障子のような狭いスジを通ってお城に近づく敵が堀の中に落ちるような仕組みになっています(写真)。
戦国大名の北条早雲といえば、奇策を用いることで有名ですが、「障子堀」には感心しました。

裁判でもそのような奇策が用いられます。
 
鉄壁の主張をして相手方に反論させない方法(水堀)もあれば、
わざと弱みを見せたふりをしてわざと相手が攻めてくるように仕向けたうえで言わせたい放題言わせた上で、強力な証拠で弾劾する、という意地悪い方法もあります。
 
そんな戦術を日々考えるのも弁護士の仕事です。
 
障子堀をみながら「なるほど」と思ってしまうのは、弁護士の職業病かもしれません。