会社の書類にはすぐにサインをしない | 弁護士の労働問題解決講座 /神戸

弁護士の労働問題解決講座 /神戸

労働問題で活躍する弁護士が,
解雇・残業代・労災などを解決し
あなたの権利を,100%追求する
ノウハウをblogで紹介します。

こんにちは、弁護士の萩田です。いつもありがとうございます。

 

今回のテーマは、会社の重要な書類にサインするのは一呼吸置いてほしい、ということです。

 

退職届を出せ!と言われた

 

仕事で大きな失敗したあとで、上司から、解雇になるくらいなら退職届をだせ、などと言われたので、しぶしぶ退職届を出した。後から考えると、おかしい。

 

そんな相談があります。

 

そのときの雰囲気で、断りづらいことはあると思います。

 

しかし、弁護士としては、「ちょっと待った」と言いたくなります。

 

さきほどの例でいえば、解雇が裁判で認められないと分かっているからこそ、退職届を書かせるよう脅しているのかもしれません。

 

それでも、いったん退職届を出してしまうと、あとから撤回したり取り消すのは一苦労です。裁判でも認められないかも知れません。

 

配転、出向、転籍、賃下げも同じ

 

同じことは、たとえば、配転、出向、転籍、賃下げなどの場面でも考えられます。

 

労働者の同意が法律上必要な転籍、賃下げ、退職(辞職)だけでなく、ありとあらゆる手続きについて、同意してしまうと、「自己責任」と言われて、あとで争うのは難しくなる。

 

だから、いったん持ち帰って考える余裕が必要です。

 

むしろ即答を求める会社があったら、かなりうさん臭いとおもいませんか?

 

そういったサインを強要するのは、場合によっては違法な勧奨となりますので、また他の争い方も考えられます。


まとめ

 

しかし、一番大事なのは、まずは、即答しない、一呼吸おいて考える、ということです。

 

即答をのがれることができれば、人に相談することもできます。

 

p.s.

 

チアシードという、シソ科の実があります。水に浸すと大きくふくれて、料理に使います。このまえ、妻からたのまれて三宮で買い物してきたけれど、急いでいたので間違えて買ってしまい、ひどく怒られました。

 

買い物もあわててはいけません。