弁護士のための独立開業・経理税務のサポートをしている、公認会計士・税理士事務所です。


オリンパスの第三者委員会の出ました。

不正調査を中心とした、社内調査委員会、第三者委員会などは自分の専門分野ですので、しっかり読んでおこうと思います。


それとは別に、これに関わった監査法人の行方、会計士業界の動向に気になります。

監査法人、また業務停止になるんでしょうか。
また、監査法人も分裂、再編に発展したりするのでしょうか。

数か月程度の業務停止くらい、と一般的には思われるかもしれませんが、監査業務は1年間を通して行うもの、また決算期もさまざま、業務停止となるとすべての監査業務ができなくなり、結果すべての監査契約を失うことにつながり、実質的な死刑宣告と同じです。

それを避けるために、知り合いの会計士に依頼して、一時監査人に就任してもらい、一定期間後監査人に戻るということによって、監査契約を失うことを回避します。

しかし、受け皿となってくれる会計士にも限りがあり、また信用が売りの商売ですので事件を発端として他の監査法人に移ったりします。

また監査業界も厳しいビジネスの世界、信用の落ちた監査法人から監査契約を奪おうと他の監査法人が動きます。あたりまえです。このような事件がなくても常に限られた市場のなかで競争していますから、特別な行動でもなんでもないです。

いつでもアンテナをはっておきたいところです。