2019年7月の北アルプス縦走記、最後です。

 


3日目の蝶が岳ヒュッテ~常念岳超えが本当にキツかったので、

4日目はかなり心配でしたが、

常念小屋~燕山荘は、3日目に比べると

本当にラクでした。

 

大天井岳に向かう途中、

高山植物の女王、コマクサがちらほらとあらわれはじめました。

コマクサを実際に見るのは初めてで、感動しながら激写していたら、


すれ違ったおじさんから、

この先にはもっと大量に咲いてるよと笑われました。

実際、このあともっとすごいコマクサの大群落があちこちに見られました。

 

 

稜線の道が、凄く気持ち良かったです。

 

 

しかし大天井岳に着いた頃にはガスガス。

何も見えませんでした(´;ω;`)

寒くて、山小屋で頂いたミルクティーが死ぬほど美味しかったです・・・。

 
燕岳に向かうと晴れてきました。いい景色!

 

「北アルプス表銀座」という、

丸ノ内線も日比谷線も通っていない銀座(道)を作った

喜作さんのレリーフが岩にかかっています。


道がなくては、絶対に来られない場所で

絶対に見られない絶景を見ている奇跡。

すごいぜ喜作さん。

 

 

レリーフのすぐ向かいに、この日一番の難所が。

(といっても慣れている人には大したことはない)

 

鎖場の道の幅は、靴一足ぶんしかないので

足を滑らせたらと思うとちょっと怖かったです。

(私は鎖場に慣れてないので)

 

 

うーん、いい景色!パノラマで撮りたくなります

 

 

 

 

燕山荘に着きました。14時ジャストで

ランチのラストオーダーに間に合いました。。ふー!^_^;

 

 

ランチで注文した天ぷらうどんの美味しかったこと・・・。

この日はご飯が喉を通らなかったのですが(高山病だったのかも)

うどんは食べやすかったです。

 

 

台風が来ているというので、晴れているうちに急いで燕岳に登ります。

ここまで山道を8時間歩いているので、瀕死のていでしたが、

最後の力を振り絞って頑張りました。

 

皆こんな山の上でよくお金を置くなぁ。

宿に荷物を置いて、ノーマネーで来ました。

 

 

めがね岩!

 

 

いるかの曲芸!

 

 

燕山荘のご飯。またまた申し訳ないことに、

全然食べられなかった。。。

 

 

 

 

朝ごはん。これも食べられず。

ご飯と味噌汁だけ胃に流し込む。。(涙)

 

 

燕山荘の客室。

二人で1枚の布団を使い、3畳に6人が寝るという惨状でした(´;ω;`)

平日といえど7月の金曜日は混みますね。

 
テント泊のつもりが、テント場があいてなくて、
山小屋泊になっていた可哀想な人もいました。
 

 

翌朝。めっちゃ晴れてました。大パノラマ!!

 
後は下って温泉に入るだけ。
土曜日だったので、登山者が多く、すれ違いが大変でしたが、
非常に整備されていて、歩きやすい道でした。
 
無事に中房温泉に着いた時は、
無事に歩きとおせたという感動で、胸がいっぱいに。。。
温泉に入って4日間の汗を流した後、
バスで穂高駅へ移動し、更に高速バスで新宿へ。
帰宅しました。
 
山の中ではお風呂に入れなかったのですが、
汗拭きシートで体をふいてるし、空気が乾燥しているから、
個人的には気になることはなかったです。
(周りの人は知らないが、山の中では皆条件は同じ・・・)
 
初めての3泊4日。(前泊も入れたら4泊5日)
総歩行距離40キロ超というのも初めて💦
もともと運動音痴で喘息持ち、体力もないのに、
よく歩いたなぁ、、。。
でも、苦労した以上の素晴らしい景色が見られて、
ライチョウやこまくさにもあえて、大満足の山旅でした。
 

 

今回歩いた道は「北アルプスパノラマ銀座」といわれていて、

晴れれば名前の通り雄大な景色をたっぷり拝める素晴らしい道です。

(曇りでもライチョウや高山植物に癒されます)

なおかつ、北アルプス表銀座のような険しい所もないので、

ある程度、高い山に慣れていて、

1日に7時間ほど山道を歩くことが出来れば、

技術がなくても歩けます。

 

私は本当に体力がないので、

週1~2回、水泳に行くことで体力をつけました。

八ヶ岳で2泊3日山行を経験したことも、

いい予行演習になりました。

 
もともと、まだ本格的に登山を始める前に、
『黒部の山賊』『源流の記憶』を読んで、
北アルプスの最深部にある雲ノ平に憧れを持ち、
ここに行く前に、まずは北アルプスの歩きやすそうな道を
歩いてみようということで、たてた計画でした。
なので、来年の目的は、4泊5日北アルプス裏銀座、雲ノ平。

憧れの場所を旅できるように、
これからも経験を積み、
体力をつけていきたいな。