100分de名著


8月は10代向けの特集になっています。
もちろん大人も楽しめます。

お子さんとお金の話を家族でするのは難しいと思う家庭も多いのでははてなマークニヤニヤ

今Twitterではこの番組の背景の棚に以前統一協会の文鮮明氏の著書が並べられていたことが話題になっているようです。


 

 

もちろん今では取り除かれていますし、番組自体は素晴らしい内容であることは否めません。


 

 


前回の第3回は
『父が娘に語る経済の話』です。



 

 

 



今回の先生は東京外国語大学の中山智香子教授。



彼女が勧める今回の作者は

ギリシャの財務大臣を務めたこともある

 経済学者のヤニス・バルファキスさん。



出版されたのは2013年。


リーマンショックのあおりを受けて経済が悪化し、

ギリシャ危機へと向かっていた時でした。

そんな中でバルファキスは未来を担う若者のために経済の本を書いたのです。


見た目はアルトロー。

でも立場の取り方がとてもカッコよくて

弱い人のために戦うという経済学者なのです。


ギリシャ危機になって

「とにかく国が危機なんだから我慢しなさい」というような政策が取られるかと思いきや、

バルファキスはそれに対して

「そういう考えはおかしい。それじゃ立ち直れるものも立ち直れない」というようなことを言った人なのです。



本田さん:

10代の私たちが経済を学ばなきゃいけない理由というのはなんでしょう。



先生:

「どうやってお金と関わっていくか」というその人の生き方にもなっていくので、

そのためにも早いうちから知っていたら

「こんな生き方もある」

「あんな生き方もある」と

選ぶことができるようになる。

その意味もあって知っておいてほしいということなんですよね。






このようなお話が序盤に出てきます。


なんかめっちゃ興味が湧いてきませんか?爆笑




そしてこちらの本では

「資本主義」のことを「市場社会」と表現を変えて書かれています。




資本主義イズムになると体系なんかで語られる専門用語になるので、

市場とかイチバでもいいんですけれども、

そういう言葉だったら10代の人にもわかりやすいんじゃないか、というのがバルファキスの基本的な方針なんです。



本の中身については、番組の再放送をご覧ください。



もしくはこちら↓




また

参考までに


最後のまとめ部分を抜粋しました下矢印








加藤シゲアキ:

人助けは助けたことで自分も救われる。



先生:

この働きって本当に相手のためだけじゃないですよね。

自分にも何か返ってくるものがあるけど、これは交換では全然ない。

いわゆる経済で言うような交換ではないですよね。



加藤さん:

そしてバルファキスは経済的な困難に陥った時に思い出してほしいことを言っているんですよね。



先生:

ピンチに陥った時に思い出す力が人の中に備わっている。

と言うことを主張していて加藤さんにこの箇所を読んでいただけたらと思います。



加藤さん:

“ 権力者が好きなのは「全ての商品化」だ。

「世界の問題を解決するには、労働力と土地と機械と環境の商品化を加速し広めるしかない」と彼らはいう。

反対に、僕がこの本を通じて主張してきたのが『全ての民主化』だ。”



先生:

その「民主化」と言うのはどういう事かというと、『みんなで決めて、やっている』。

その中で「そうだそうだやっていこう」と言ったけれど、誰かが「え?ちょっと待って、それ違うんじゃないかな」というふうに思った時には声を上げる力が人に備わっていて「声をあげなくちゃ…」というのがバルファキスのメッセージなんですよね。



本田さん:

だって自分からしたら私だけの意見かもって思っても「私も勇気がなかったけど、そうやって言いたかった…」「僕も言いたかった…」という人がいる可能性だってあるし、その小さな勇気でもしかしたら大きく変わる可能性っていうのもたくさんありますものね。



先生:

そう、まさにそれが民主化ということで「小さな勇気が大きく変わる可能性」がある。



みんなが構成員だから、1人が声を上げてみると、「あ、実は私もそう思ってた」っていう人がいるんですよね。



加藤さん:

「経済の話」っていうタイトルなのでお金の話だと思ってたんですけど、お金を扱っているのは人間なんだぞっていうところ。

体温を感じられるのが面白かったですね。





それにしても
本田望結ちゃん大きくなった〜びっくり
もう高3らしいニコニコ

ブレイディみかこさんも絶賛キラキラ



こちらも参考になります下矢印