スティーブ・ライヒの夜
クラシック音楽は好きで、1年に数回はコンサートを聴きに行きます。しかし、モーツァルトが苦手です。彼の旋律には、時折、気が狂いそうになるような、焦燥感に駆られるのです。ひたすら、モーツァルトを避けて、行くコンサートを選ぶわけです。12月5日&6日は、スティーブ・ライヒ三昧でした。4年前にも、トークセッションを含めて3夜ステ ィーブ・ライヒを堪能しまして、待ちに待った来日でした。彼は、私が最も好きな作曲家です。今回は1曲だけ演奏に加わっていました。彼の音楽は、音を波形として感じる音楽、だと思っています。緻密に計算されていて、しかし実験的。クラシック音楽でありながら、前衛的。陰影のはっきりした音楽でありながら、混沌を内包した旋律。デジタルのような正確な、アコースティック。私は音楽を専門に学んでいないので、これは素人感想です。私は、「テヒリーム」から、彼の音楽を知りました。クラシック音楽観を転換してくれた曲です。昨日聴いた「ドラミング」は、個人的にひとことで表現するならば、「遷移する世界の鬱蒼とした森の中で、ひぐらしの大合唱を聞くような」曲です。痺れました。これで半年は浸って暮らせそうです。