わんわん物語 |   初回限定

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ლ(´ڡ`ლ)

 

 

 

 

 

ディズニーアニメのクラシックのなかでも、プリンセスものではなく、超人気キャラが出ているわけではない本作が、50年以上も根強い支持を受けているのは、ストーリーの質の高さにあるだろう。お金持ちの家に飼われるコッカスパニエルのレディと、野良犬のトランプとの恋は、本作の直前に世に出た『ローマの休日』とダブり、キャラクターが犬であることを忘れさせる。レディはとことん可愛く、トランプは孤高でカッコいい。それでいて、犬独特のキュートな仕草に、頬が緩みっぱなしになるのだ。
   音楽でも、佳曲が多いのが本作の特徴。あの有名なスパゲッティを食べるシーンで、ウェイターがアコーディオン片手に奏でる「ベラ・ノッテ」は、その後の夜のデートへの流れとともに、ドラマと音楽のマッチという点でディズニー作品のなかでもダントツのすばらしさだ。そして、時代を超えて色褪せないのが、アニメ技術の高さ。犬たちはもちろん、2匹の黒猫の意地悪さや、行き交う車をレディがすりぬけるアクション場面など、アニメーションとしての見どころも多い。大人がアニメを観て子ども心を取り戻す作品というのは数多いが、そのなかでも傑出した名作である。

 

 

 

 

 

 

新婚のジムは最愛の妻にメスの仔犬を贈った。その名も“レディ”は成長し、町をうろつく雑種の野良公“トランプ”と仲良しになる。ご主人たちの間に子供でもできてみろ、君なんて厄介ものさ--なんて皮肉を言われ、事実、その通りになった彼女は家出。でも、恋人がいるから幸福なのよ、と二匹のクリスマス。イタめし屋の残飯のミートボール・スパゲティを食べるのが旨そうだった(そしてラブソング“ララルー”流れる)。一本の麺を一緒に食べるうちにチュッと初キス。可愛い……。全く焼けるぜ(犬に嫉妬してどうすんだ?!)。ま、その後はお定まりの野犬狩り等でハラハラさせてくれます。ディズニー映画とその歌曲との相関関係は明白で、佳曲ない所に佳作なし。で、本作はどうかというと、『シャム猫の唄--サイアミーズ・キャット・ソング』はいわゆるエキゾチック・サウンドの定番になった名曲。で、この猫ちゃんは本筋にあまり関係ない“犬なんてダッサい”という嫌味な存在(声は歌手のペギー・リー)なのですが、大甘な物語をいじけた大人にも楽しませる大切な薬味となっていました。おしとやかなレディを見ると、猫派も犬を飼いたくなる?