長らくお待たせしてしまった(誰も待ってないか・・・汗)B級グループサウンズ伝説の第2弾です。

今回取り上げるのは、「アダムス」。

これも、ほとんどの人は知らないですよね。

1968年の前半に解散したアウト・キャストのメンバー、ギターの水谷公生とヴォーカルの轟健二が、所属する渡辺プロダクションの命令で結成したグループです。

同時期、渡辺プロでは、タイガースが大ブレイクしており、第二のタイガースを目指して結成されたグループだったようです。

デビュー曲の「旧約聖書」は、発足したばかりのCBSソニーレコードの第一号発売のうちの一つだったとか。

この「旧約聖書」という曲は、そうとう録音にお金をかけたらしく、バックにオーケストラと合唱団を付けるという贅沢なものでした。

残念ながら、現在、YOUTUBEでは見当たらず、お聞かせ出来ないのが残念ですが、当時としては珍しいプログレ風の壮大なシンフォニックロックに仕上がっております。機会があれば、是非聴いてみて下さい。

続く第二弾シングルは、「眠れる乙女」、こんな感じです。



クラシカルなストリングスがいい雰囲気を醸し出してます。このあたり、タイガースの「ヒューマン・ルネッサンス」を意識してたんでしょうか。

しかし、2曲ともヒットにはつながらず、アダムスもブレイクには至りませんでした。

その後も「地球は狭すぎる」、「明日なき世界」とシングルを発表しましたが、どれもイマイチ売れず、その後解散しました。

アダムスは、知名度こそ低いのですが、GSとニューロックの境界に位置する重要グループといえるのかも知れませんね。