「花の82年組」の最後にデビューしたアイドルグループが「ソフトクリーム」という女の子三人組でした。

メンバーは遠藤由美子、天野千英、大塚真実の3人で、当時、まだ高校生でした。

82年の12月にシングル、「熱帯魚のタキシード」でデビューしています。

このグループも、80年代アイドルに多く見られるように、テクノ系の人脈が絡んでいます。

デビュー曲「熱帯魚のタキシード」の作家陣は、作詞が島 武実、作曲が佐久間正英と、二人とも当時、YMOと双璧をなしていたテクノポップ系バンド、プラスティックスのメンバーでした。

そんな訳で、デビュー曲も少々テクノっぽい曲調になっています。

ソフトクリーム 「熱帯魚のタキシード」



この曲は、テレビ東京の番組「テレビほとんど冗談」のテーマソングとして使われたため、売れなかった割には、覚えている人も多いかもしれません。

ソフトクリームの特徴は、シングル曲が番組のテーマ曲やCMソングとして使われたケースが多く、その点、他のB級アイドル達より恵まれていたのかも知れません。

所属事務所が大手の渡辺プロダクションだったため、事務所の力もあったのでしょうか。

セカンドシングル「すっぱい失敗」はTBSテレビの「西田敏行・桜田淳子のもちろん正解」と言う番組のテーマソングに使われていました。

そして、彼女達の曲で、一番知られていると思われるのはサード・シングルの「スキよ!ダイスキ君」ではないでしょうか。

この曲は、ヤクルト・ジョアのCMソングとして使われました。

そのCMは当時、ヤクルトスワローズの投手で国民的アイドルだった荒木大輔が出演して話題になったものなので、覚えている方も多いかもしれません。

ソフトクリーム 「スキよ!ダイスキ君」



今聴くと、ありふれたアイドル・ポップにしか聴こえませんが、当時としては、曲の構成、アレンジがユニークだったらしく、後のおニャン子路線にも影響を与えたという説もあります。

ソフトクリームは、結局、7枚のシングルと、アルバム1枚を出して、85年に解散しています。

彼女たちも、伝説のB級アイドルとして、いまだに根強い人気があるらしく、現在でもポニー・キャニオンから「Myこれ!クション ソフトクリームBEST」というベスト盤CDが発売されています。

お好きな方はどうぞ。



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