「超訳ニーチェの言葉」から
055 風景が心に与えるもの
いつもの自分の生活や仕事の中で、ふと振り返ったり、遠くを眺めたときに、山々や森林の連なりやはるかなる水平線や地平線といった、確固たる安定した線を持っている事はとてもたいせつなことだ。
それらは単なる見慣れた風景に過ぎないかもしれない。
けれども、その風景の中にあるしっかりとした線が、人間の内面に落ち着きや充足、安堵や深い信頼というものを与えてくれるからだ。
誰でもそのことを本能的に知っているから、窓からの景色を重視したり、セカンドハウスの場所を自然に近いところに選んでいるのだ。『人間的な、あまりに人間的な』
『超訳 ニーチェの言葉』フリードリヒ・ヴィルヘルム・ニーチェ/白取晴彦訳 ディスカヴァー・トゥエンティーワン
