大学でやった模擬授業②
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大学での模擬授業。
条件は3つ。
①問題は50÷3
②あまりのあるわり算の筆算を指導する。
③検算をしろと言わずに検算させる。
学生が7人くらい授業をして、
そろそろ講義も終わりの時刻・・・
そのとき、
「次、お前やれ。」
・・・・・え?
ぼく学生じゃないですけど?
と、いうことで、急遽学生の前で授業をすることに。
学生たちも、(この人だれかしら・・・)と怪訝な顔
そこに大学の先生
「彼はおれの助手に来てる人。今から彼がお手本を見せる。」
きゃーーーー!
何言ってるの!?
何も考えてないよ!?
さて、状況は最悪。頭はホワイト。パニック&パニック。
とりあえず、検算をさせる・・・?検算をしろと言わずに・・・?
まずは黒板に板書。
りんごが50個あります。3人で分けたら、一人あたりに17個ずつ分けられるそうです。うれしいな。
以下
T・・・Teacher(私)
C・・・Children(学生)
T「いい話があるって言われてね。こんな話なんだ。」
C「・・・??」
T「私はこの話にのろうと思うんだけれど、いいと思う?」
C「ダメだと思います。だって、3×17は50じゃないと思う。」
C「3×17=51だから、一人17個なんてウソだ!!」
T「そうか、あなたたちはウソだと思うのか。かけ算で考えたんだねえ。本当は一人あたり何個ずつ配れるんだろうね。」
めあて
本当は、一人あたりいくつ配れるだろう。
C「式は50÷3だ!」
T「あれ?さっきはかけ算でやっていたけれど、どうしてそう考えたの?」
C「だって、50個を3人で分ける答えを出せばいいんでしょ。」
C「うん、50÷3だ!」
T「よし、それでは、解いてみましょうか。どうぞ。」
↑これはただの夢
普段の子ども相手なら、こんな感じで流れるだろうなと思ってやってみると、やはり相手は大学生。一筋縄ではいきませんでした。
T「いい話があるって言われてね。こんな話なんだ。」
C「・・・??」
T「私はこの話にのろうと思うんだけれど、いいと思う?」
C「いいと思います。」
・・・は?
T「お、私の味方が一人できたぞぉ。あなたはどう思う?この話にのっていいと思う?」
C「いいと思います。」
ぼく、ひっぱたいてもいいかな。
私の予想では、子どもはわり算よりかけ算で考えたがる生き物。このような問題提示をすれば17×3をやる子はクラスの中に必ずいます。その考えを黒板にメモしておいて、正しい答えは何かを問おうと思っていました。
そうすれば、50÷3=16あまり2を出した後、自然と3×16+2=50をやる子はいるはずです。だって、黒板に3×17って書いてあるんですから。
それをなんだ君たちは。
T「50個のりんごを3人で分けたら一人17個なんだって。」
C「そうだね先生。嬉しいね。」
コラーーーーー!!!!
子どもをバカにしているのか、
君たちがバカなのかどっちだーー!!
と、見事に撃沈したのでした。笑
しかし、大学の先生はぼくのやりたいことがよくわかっていたようで、
「チョークかせ。おれがここからやる。」と続投。イケメン?
その後の展開はまさに私の考えていた通り。
やはり師弟。考えは似ているのか?
(ちょっと気持ち悪いな。)
まぁ、わかりづらい導入だったなと反省しております。
この問題については、別の場面でまた模擬授業をしたので、今度書くかもしれません。
大学たのしいーーー!!!