「生みの苦しみに耐え忍ぶ時」
いう卦があります。
水雷屯の「屯」は、若芽が必死に出ようと
しているけど、雪の重みで芽が出ずに立ち往生している時。
また、字の見た目通り、地の中に根を下ろし、根がいじけて曲がっています。
創造、何かを生み出す時に悩みを表す卦です。
陽が動き出す前途には
様々な悩みや障害があるもの。
それが「屯」です。
この時に易経は、
「君子以て経綸す」といっていて
「君子は、国の将来を大所高所(広く全体を見渡す視野)を持ち、整え、治めることを目指せ」と
いう意味です。
能力の自負もある。
それなのにまるで雪がかぶさるように、
誰かや何かに邪魔をされて
思うように芽が出ないと
私達は、時にいじけたり、逆恨みしたり
知らず知らず
根が曲がりがちになる時があります。
そんな時こそ、根を曲げずに
雪解けを待ちます。
春が来るのをじっと待ちながら
自分の能力の刃を研ぎ、
見直したり、振り返り整えつつ
陽が動く時を待ちます。
それが運を味方につける秘訣です。
焦っていじけて根を曲げると
戻すまで時間がかかるし、
類は友を呼ぶで
いじけている時に出会う人はまた、
同じ類いが多かったりして、
根を曲げた人に惑わされれば、
いざ、春が来ても、陽の光にさえも
気付かず雪が解け、川に流れたというのに
まだ、雪がかぶさっている気になっていては、
折角の運を逃してしまいます。
そんな時こそ、冷静な判断と知恵が必要です。
このように、ひとつの卦を例にあげましたが
占わずとも、今いる自分の位置が
どこの卦に当てはまるのかを
客観視し、直感と分析しつつ理解出来ると
どう、この局面を乗り切れば賢明か
見えて来るように思います。
「当たるも八卦、当たらぬも八卦」の言葉にもある
卦は、64卦あります。
その64卦のひとつ、ひとつが
人生の諸問題を包含しています。
キャリアカウンセラーでもある私にとっては、
尚更、興味深く面白くてたまりません。
あのユングも、河合隼雄先生も
晩年易学に夢中になったと
ある書籍に書いてあったので
すぐに易学の先生を見つけ、学んでいる
最中で、3年目になりますが、
先哲(昔の哲人)の知恵に学ぶほど目から鱗です。
これを人生に活かさないなんて
勿体なくてたまらないので
こうして、気が向いた時に
お伝えしていきたいと思います。(^-^)